はち
情報通信
銀行担当SE
2000.1.14
会議の場を、利益を実現し、企業間競争に勝つのための議論の場とするためには、改善しなければならないことがあまりにも多すぎるように思う。
「会議」不適応症候群の人たちは、会議の場において、出世や自分本位の利益に固執し、保身やゴマスリに精力を傾ける。他の人から新しい試みについての提案が出されたとき、ちらっと「素晴らしいかもしれない」と思いはするものの、その提案が新しいという理由だけで失敗を恐れ、前例にない新しい試みを躊躇する。そんなことでは生きては行けない時代なのだ。
われわれは、会議に臨む姿勢や、コミュニケーションの基本的なルールを見直し、再認識する必要があるのではないだろうか。
生産的な会議は、「個に執着する文化」を捨て、自分に自信を持って、「企業全体の利益実現」の方策を広く、多角的な視野で考える文化、価値観の創造があって、はじめて遂行されると思う。
どんなにコミュニケーション能力が低い人でも、せめてもう少し頭を柔らかくして、多角的な視野を持ち、個人的立場ではなく、「組織全体」の利益に立って物事を考えられないだろうか。
そしてリーダーは、勇気をもってリスクをとる判断ができないものだろうか。社員の側は、「新しいことをやるリスクを共に背負う」と、リーダーに協力する態度を持てないか。
自分以外の社員を「競争相手」と考えるのではなく、「企業の競争相手」つまり、「同業他社を征する」という価値観を持つことはできないものだろうか。
お互いの意見を偏見なく素直に「聞き」、「受け止め」、その意見に対する自分の意見や考えを、相手にわかってもらえるように「話す」こと。つまり、有効なコミュニケーションの基本的方法を全社員が学び、新しい試みに対して、リスクをとる勇気を持ち、挑戦する土壌ができると会議をぐんと生産的な場とすることができるのではないかと思う。