フランクフルト・ヴァルト・シュタディオン(kuromomo氏撮影)
6月24日 プラハでサッカー
● みんななぜかプラハの理由 ●
ドイツースウエーデン 2-0 ミュンヘン ☆ 本日のビール Kozel dunkel タイプ。あっさりしたギネス。婦女子に最適。 |
6月25日 He has a luck ☆ 本日のビール Radeberger Pilsner サッポロ黒ラベルから苦みを除いた味。親しみやすい典型ドイツビール。 |
6月26日 欧州のおきて ☆ 本日のビール WARSTEINER premiun verum サントリーのプレミアムモルツにピリっとした刺激を加えた味。 |
6月27日 ブラジル記念日 |
6月28日 ちょい悪オヤジの夜遊び |
6月29日
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6月30日 よくできたシナリオ ●
イタリアーウクライナ 3-0 ハンブルグ
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7月1日 悲しいかな、世代コータイ
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7月4日
Never give up!
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7月5日 ヴィンテージ・シャンパンサッカー
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7月6日
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7月7日 |
7月8日 純ドイツのあした ●
バラックの見せ場 |
7月9日 全員守備 全員攻撃 ところでイタリアとフランスの決勝戦を誰が予測していただろう。ジダンのドラマはどこでシナリオが変わったのだろう。なぜイタリアは優勝できたのだろう。 で、ジダンである。16強以降、ジダンに捧ぐW杯、神様のラストダンス、華やかな形容詞が彼を彩りだす。実際、準々決勝ブラジル戦のアンリへの美しいパス、準決勝ポルトガル戦のPKと脚本はどんどん見せ場をつくる。マテラッツイへのheadbutt映像を何度も見せられるたび、あーあバカだねえと思うのであるが、振り返るとこのジダンという男の子、そういう気質の人なのだ。98フランスW杯では一次リーグのサウジ戦で相手選手を踏みつけて(!)2試合出場停止。また6月18日の韓国戦で交代&次試合出場停止処分を受けたあと、フランス控え室のドアを蹴って壊している(ここはライプチヒの名所として保存されるらしい)。ま、100%完璧な人間なんていない。「こんなことで現役引退を終えていいのでしょうか」「ジダンは有終の美を飾れなかったようです」テレビ局の皆さん余計なお世話だ。見せ場の多い選ばれた人間は、時々なんらかの形で税金を払わなくちゃいけないことがある。10日ジダンは今大会のMVPを受賞した。帰国したジダンにシラクがこう言った。“what I want to tell you is that the whole country is extremely proud of you.”フランスは男の子の扱い方をよく知っている。
イタリアは街中大騒ぎ。この国にとってサッカーは特別、いや格別である。日本や韓国のように人気の俳優や歌手がそんなにいるわけでもなく、男の子がなりたいものダントツ1位がサッカー選手。ちょっとルックスがよくて運動の出来る子(とその親)はみんな小学生からクラブチームを物色する。サッカーはうまくなかったけど頭はいいから会社を持ってます・政治家になりましたという人間は、サッカーチームを買う。ベルルスコーニ前首相のミラン、乳製品会社パルメイラスのパルマがいい例だ。そのセリエA(1部リーグ)が大規模な不正疑惑で揺れている(拙稿7月4日参照)。ユベントスは3部以下への降格、ミラン、フィオレンティーナ、ラツィオは2部への降格が求刑されており近日中に確定すると来シーズンは一大事。つまり代表チーム23人中13人は失業の危機にさらされるわけである。今大会、イタリアは優勝という大儀もあったが裏テーマとしては、選手ひとりひとりの就職活動でもあった。得点した選手を数えてみるとピルロ、イアキンタ、ジラルディーノ、マテラッツイ、インザーギ、トッティ、ザンブロッタ、ルカ・トニ、グロッソ、デルピエロと10人になる。カテナティオのイタリアが全員攻撃するなんて、誰が予想していただろう。それほど、セリエAでサッカーすることは彼らの存在理由なのだ。フランスの
得点者はアンリ、ビエラ、リベリ、そしてジダンの4人。このひと月でイタリアの底力を見せてもらった。とても楽しかった。 |