信頼できるリーダーのもとにしか
資源は集まらない
運営者 僕らの世代で学生時代から会社を興した人でも、ビットバレーの若者たちも、考え方はほとんど一緒だね。ただ、僕らの世代は社会の波に翻弄されて非常に大変な思いをしたんだけど、ビットバレーの連中はうまく流れに乗ることができた。
それと、アイデアだけでは会社の運営はできません。アイデアがあって、人や物や情報やお金や技術が集まってきた時に、それをどういうふうにして組み合わせれば、さっき言った資本の回転のように、巧く物事が転がっていくか。そして放っておいても勝手にお金を稼いでくれる仕組みをつくることができるかどうか、それができないとカイシャは大きくならないんだよ。
遠心力でどんどん振り回していくうちに増えていくような、そうだなぁ、綿菓子を作っているようなイメージかな。それでいつのまにか大きな綿菓子ができてるんだけど、それができあがったときにはその経営者は人間的にも精神的にすごく成長しているわけなんだ。そうでなければ、ある一定以上の大きさには会社は大きくならないんだよ。
社会が、その経営者を認めるような、そういう存在になれなければ、ある程度以上のお金や資源はその人のところに集まらないようになってるんだよね。みんな、信用できない人にお金は預けないよ。それが非常に正当で、自然な世の中の働きだと思うんだけど。そういう自然な働きが、正常に働かなくなってるから、金融危機が起こっているわけ。
逆に、リーダーが信頼できる人だと、その下に集まった人たちは頑張って実力以上の仕事をするから、想像もできなかったような大きな仕事ができることもあるわけ。
だから、学生から起業するにしても、成功するまでの道のりは本当に大変だと思うよ。売り上げ10億円を超えようと思ったら、やっぱりひとかどの人間になってないと無理だろうね。
会社を作りたいという志はいいんだけど、自分の能力をわきまえずにやっちゃうと、成功する確率は非常に少ないと言えるでしょう。
まり みんな睡眠3時間で頑張っているみたいですね。