爆笑! 四酔人サイト問答
なんでサイトをやっているの(1)
運営者 ここにいらっしゃるのは、皆さん個人サイトをお持ちでいらっしゃる方々ばかりです。今日は個人サイトについてその役割や将来はどうなるかということを議論しようということで集まったわけですが、私自身はそういう話をすると自分自身の手の内を見せなければならなくなるので、非常に嫌だなあと思って、この席に来たのですが。
かんべえ それはだって、21世紀に入って岡本さんのサイトも1周年を迎えたわけですから、そろそろ手の内を明さなければならないのではないですか。
師匠 俺さあ、「何でこんなサイトやっているんだろう」と一番思うのは岡本のサイトなんだよ。(一同爆笑) 何であんなに大上段に構えているんだよ。
かんべえ そうそう。
師匠 「日本のカイシャ、いかがなものか!」って、ダメに決まってるじゃないか。何考えてるんだよ。(笑)
運営者 そんなもん、「そうじゃない」という主張しようと思ったらしんどいじゃないですか。「いかがなものか」とみんな疑問を感じているからこそ、あのサイトが成り立つわけであって。
かんべえ 普通、自分に自信があるときだけそう主張するものですよ。で、普段は「ハハハ」という笑い話を載せておけばいいわけであって。はっきりいって、「デヴのひとりごと」と「戯れ文でござい」以外は読むところないもん。
運営者 何言ってるんですか。かんべえさんだって僕のサイトに寄稿してるじゃないですか。そういえば、かんべえさんが僕のサイトに寄稿するときは、絶対に自分のスタイルをはずしませんよね。
師匠 結局あれは、「プレジデント」をそのまんまサイトに持ってきたということだろう。
運営者 じゃあ、言いましょう。僕が何であのサイトを始めたかというと、本当はやりたくなかったんだけど、実のことを言うと1冊目の本を出すまでは、以前の私を知らない人には私が何者だかわからないわけですよ、ただの青年失業家なわけだから。
師匠 要するにレーゾンデートルを示したかったと。生きているかどうかを知らせておかないと友達が心配するからと。
運営者 こう見えても、僕は自分のブランド・ビルディングに結構こだわっているんですよ。だから、サイトは自分のブランド・ビルディングのためのコストだと思ってやっているわけです。
田中 確かに、「こんなことやってます」といえば、一目瞭然ですからね。フリーランスの物書きは自分の仕事をサイトに載せとけばいいと思うんだけど、「そうするとかえって仕事の発注が来なくなる」という人がいる。これは一つの実験ですよね。
かんべえ もっと短いタイトルにするべきですよ。あれじゃ検索サイトで捜しようがない。その点、「溜池通信」は一発で出ますからね。あはは。
運営者 いえいえ、「岡本呻也」で検索してこのページは出てきますよ。だから問題ないんです。
田中 田中裕士で検索すると、京都のジャズピアニストが出てくるんですよ。僕のライバルは今のところ彼です。今のところは、のピアニストの方が検索するといっぱい引っかかってきますね。ファンがサイトに書き込んでいるのが出てきますから。
師匠 Googleで調べると、アクセスが多い順番に出てくるので便利だよ。サイトチェックは絶対Googleだね。
【ご注意】 この座談は2001年に行ったものです。内容が古くなっているカ所がある可能性があることをお断り申し上げておきます。