■9月22日ひとこと スキポール空港の人たちは、妙に明るく仕事してますね。パスポートコントロールの若造が、パスポートを見ながら「どこ行くの?」と訊くので、「日本へ」と答えると、しれっと「Why?」と言ったのには爆笑してしまった。
■9月24日ひとこと こいつら、やっぱりビール飲むことしか考えてないなあ。朝からオクトーバーフェストの紹介番組をやっている・・・
■9月22日ひとこと ウィーン国立歌劇場 9/20ヴェルディの大傑作「オテロ」。ホセ・クーラのオテロと、ホヴォロストロフスキーのイヤーゴの競演。
ホヴォ様のイヤーゴは、とてもイタリア語とは思えない何かを歌っていましたが、悪役のくせに相当かっこいいです。これは独特のイヤーゴ像かも。しかし第3幕の、斃れたオテロを嗤う幕切れは、これ以上なく似合っています。おばさまたちの黄色い声援多数。
デズデモナはハルテロス。声がきれいで、通っていました。
演奏が良かったですよ。ホヴォ様の隣に写っている、変な髪型の指揮者ダン・エッティンガーは東京フィルの常任指揮者なんですか? バレンボイムの弟子ですが、ちゃんとヴェルディの演奏してたと思いますよ。相当盛り上げてくれて、楽しめました(ちょっとバレンボイム風のところもありましたが・・・)。
字幕装置が作動せず。字幕に回す予算を削ったのでしょう。
いやあ、ヴェリズモですみません。
続いて9/21、ワーグナーの大傑作「トリスタンとイゾルデ」。ペーター・ザイフェルトのトリスタン。
薬でおかしくなったカップルの話を、5時間かけてやるという・・・
この歌劇場の常任指揮者のウェルザー=メストが、禁断の世界に連れて行ってくれます。これは「聞く麻薬」です。
このオペラの第2幕に字幕が必要でしょうか? 字幕なんか邪魔です。ただ音楽に身を浸せばよい。
ここのところヴェルディ漬けだったので、ワーグナーの響きがはらわたに染み渡ります。
■9月21日ひとこと 「レミゼ」映画版を見ました。六本木ヒルズまで見に行ったんだけど、上映時間に遅刻して見れなかったんですよねー。
いろいろ細かい点が説明的に変えられてますね。ジャン・バルジャンがコゼットに会ったすぐ後に歌う歌は、以前はなかったけど、新演出以降はあるのかな? 映画オリジナルなのかな。コゼットに対するジャン・バルジャンの立場がよく説明されていてよいと思います。
ラストの工夫もおもしろい。「人を愛することは神を信仰することと同じ」というのがミュージカルのラストなんだけど、映画の演出では革命派の民衆の画まで引っ張って入れていて、キリスト教の信仰と、よりよき社会を作る向上心がどこでどう結びつくのかよくわかりませんが、そういう主張まで延長している。理屈はないけどさらに感動をアップしています。
■9月15日ひとこと 当地のCMですごく納得したもの。
なんかわからないけど、空中をガラクタやらゴミがぐるぐる回ってるんですよ。「なんだこりゃ」と思いつつ見ていると、それが凝集してひとつになって、ヒュンダイ車になるんですよ。「なんて正直なコマーシャルなんだ!」
■9月14日ひとこと なんかあの、バカ船長が座礁させた豪華客船、引き上げて回収するみたいですね。
大きな地図で見る
サルベージ作業船も写っている。
■9月12日ひとこと 塩野さんと電話でおしゃべり、塩野さんは、宮崎監督とは旧知の仲らしい。宮崎監督もイタリア好きだし。
■9月10日ひとこと 当地にも、カッパドキアと同じような石の造形があるんですよ。ピラミデ・ディ・テッラっていうんですけどね、
■9月9日ひとこと 【次の国会で、政府への全権授権法である「オリンピック国家総動員法」が制定され、議会とメディアが機能を停止。新「産業統制令」で100兆円インフラ整備と、それと裏腹の福島原発事故隠蔽体制の徹底導入が図られることになるでしょう。これにより被曝の急速拡散と、福島被災者の見殺しが社会的に是認され、日本人が健康な生活をおくる基本的人権は堂々と踏みにじられるようになるはずです。
「オリンピック大政翼賛」体制の決め言葉は、「絆」「日本をひとつに」「うって一丸となって」「進め一億火の玉だ」
全体主義の楽しそうな足音が聞こえてきましたね。
経営じり貧のマスコミは、「オリンピック国家総動員」体制下で、司令塔のひとつとなる電通の兄弟会社として統合再編され、政府財界から流れてくる仕事を分け合って、仲良く暮らしましたとさ・・・
■9月8日ひとこと きょうは飯が野外バーベキューだったんですよ。
エッセンと、ケルンから来たというドイツ人3人と同席だったのですが、「日本から来た」というといきなり「徳島!」といわれて、「さすがドイツ人は捕虜収容所のことを知ってるのか」と思ったら、これが福島のまちがいで、
「テレビで観た。世界中みんな知ってるよ」と。
しょうがないのでいかにヤバイか、とか汚染されてるとか話して、それ以上突っ込まれませんでした。
こんなんでオリンピック無理
「ドイツは原発やめる決断をして、賢いねえ」と言ったら、「でも日本政府はまだやるんだってとねえ」との反応。
そこまでちゃんと報道されているということですよ。つまり論調としては、「日本は高濃度放射能水漏れをコントロールできないくせに、原発推進政策は平気で続けるんだって、なんで?」と報道されてるんだと思いますよ。
まあ、常識的に考えると当然の反応なんだけど、日本では何か別の力学が働いていて、いま安倍ちゃんは世界に出かけてとんちんかんなことを言ってるんだろうな。
日本人は世界中で尊敬されていますが、「原発」に関してだけは「アホ」だと思われてると思いますよ。
■9月6日ひとこと この高原で4軒目のホテルに移ったら、なんとトスカーナやピエモンテのワインが置いてある。しかも安い。すばらしい! もうこの辺のワインに食傷してたんですよ。
人目を憚らず、さっそくモンタルチーノ村のごにょごにょを頼む。あーやっぱりワインはトスカーナだわー。
■9月4日ひとこと 【汚染水対策470億円投入 政府が基本方針】 みなさま、たいへんお待たせしましたー!
だだ漏れ原発に税金を無際限に投入する、21世紀のポトラッチの幕開けがいよいよやって参りました!
参加するのは、日本国民だけ! 一方的、片務的、まったく見返りのない贈与となります。
今後、1F以外の原発事故や、海外に輸出した原発が事故った場合の補償もすべて税金で、野放図に、見返りのない支出を行う方向性が明らかに見えて参りました。
税金は無限に支出します。何かあっても責任は取りません。でも原発は推進します!
普通なら、こんなでたらめなことをするのは「バカ」ですよね。はい、われわれはバカなんです〜
これはすばらしい日本の純粋文化。
何が起きても責任者の罪は問わず、粛々と進み続ける。矢折れ刀尽きて停まらざるを得なくなるまで。
損害は全員で痛み分け。外れる者は「非国民」。
禍根は大切に保存。拡大もやむなし。
災害も人災も犯罪も自然のなせる技。ハライキヨメの対象。
残念なことに、オリンピックは都市開催なんだよな〜
福島の浜通りだけでも東京都に編入して、「東京汚染ピック」の半分くらいの種目は福島でやったほうがいいんじゃないのか。
世界に「絆」や痛み分けを理解してもらうべきだ。
■9月3日ひとこと やっぱりテレビは文明の利器だな。山小屋にはなかったので、ホテルではつい見てしまいます。「風雲たけし城」なんか見てしまった。昔はそうも思わなかったが、今見ると、相当おもしろい。こんなものが国際的に通用するとは、コンテンツというのは奥が深い。たけしの芸が持つ実質性、ウソのないストレートさが結晶化した企画なのでしょう。
ベネチア国際映画祭なので、映画もいろいろやっている。日本では放送禁止の「ポニョ」どうするんだろうと思っていたら、イタリアのテレビでは平気で放送するみたい。
■9月1日ひとこと ひとこと ミラノから川村さんが、今度はご家族+犬連れで遊びに来られました。谷を挟んだ山の向こう側で4日間の休暇。子供たちはパラグライダーに乗って遊んだらしい。ボルツァーノの町で遊ぶ。