各付け会社を設立しよう
インタビュアー 飯坂彰啓
運営者 飯坂さん、格付け会社をつくるというのはどうですか。
飯坂 何ですかそれは?
運営者 この会社は、2種類の格付けしかしないんですよ。新日本人か、旧日本人か。
僕の方で適当にパラメーターを作るので、飯坂さんの方で何かこう高等数学の魔法を適当に振りかけて、説得力持たせてください。
それで企業から格付けを受託するわけですよ。例えば中間管理職の中で、「旧日本人か、新日本人か」を分析すると。あるいは労働組合の方から受託して、経営幹部の中で新日本人がだれか旧日本人かを分析すると。
こういうふうに企業を焚きつけるんですよ。「日本企業をダメにしているのは旧日本人だ、だから旧日本人と判定された人間は積極的にリストラの対象としていく」というふうに言わせればいい。そうすると、「それはたまらん」と思ったサラリーマンたちは、「俺もそのテストを受けたい受けたい」と言うでしょう。「新日本人テスト合格虎の巻」みたいな参考書を出してもいいな。SPI対策みたいな感じで。
だけど、その後は発注側の使い方次第で、「あいつは新日本人らしいから、とっとと会社から追い出してしまおう」というふうに使われちゃうかもしれませんけれど。
いいんですよ、儲かりさえすれば。商売は、お金をくれる人がお客さんということで (笑)。
飯坂 簡単に考えているみたいだけど、格付け会社って大変なんですよ。まず格付けの定義を作って、それぞれに適格基準を作って、どのくらいのストレス条件をかけるかを考えて。数値化するのはできますけれど、それを格付けとして新日本人、旧日本人に分類して適当であるかというのは、格付けコミッティーの複数の人間の合議によって判断する必要があるんです。
運営者 いいじゃないですか、飯坂さんと僕でコミッティーを作れば。3人は要るのか、誰かいないかな。このサイトで募集しましょうか。
とりあえず、どこかの会社の役員を、勝手格付けで全部格付けしてしまいましょうよ。「この会社の役員はほとんど旧日本人だ」ということになると、これは株価が動きますよ(笑)。
飯坂 やるとすれば役員個人の格付けよりは、会社単位の方が受け入れられやすいでしょうね。ボードメンバーに新日本人がたくさんいても、旧日本人の独裁者がいるとか。まあこれはありえないか。それでも意思決定機構は会社によって異なるだろうから、大変かも知れないが、それも含めて格付けしたほうがいいでしょう。もしくは社長のみとか。あと0-1よりは何段階かつけて。
「意思決定機構の新日本人度による会社格付け」。
これが実現すれば、現在の日本の停滞の原因の大部分が「人」の問題から派生していることがはっきりするでしょうね。
(この項終わり)