新日本人の仕事観■
プロフェッショナリズム=知への欲求
プロフェッショナルになろうと努力し、プロであり続けようとする
新日本人は「自分はプロフェッショナルでなければならない」と思っている。しかし、旧日本人は「自分がプロである必要」など感じない。なぜなら、会社にいさせてもらえれば、それですべてこと足りるのだから。
プロであるとはどういうことか。
プロは自分の力で生きていくために働いている。自分が作り出した価値を、市場で他人に認めてもらった値段で売って生きていく(だから市場の公正性は新日本人にとっては生命線なのだ)。そして自分のプロとしての仕事をまっとうするために、よりよい結果を追求し続ける姿勢を持っている。彼は決して、現状に満足しない。そうした向上心が、「知」への欲求につながっていく。
プロ意識は、プロとして生きる自己認識からスタートする。プロは克己心をもって物事に立ち向かい、顧客に対する深い理解を元にして行動しようとする。そのような探求心は、必ずや良い仕事につながっていくはずだ。市場が正常に機能していれば、このような姿勢を持つ人が、顧客や売上げを増やすはずである。
しかし、現実の世の中は「まともなこと」をしていても報われないようにできている。市場には欠陥が常にあるものだし、市場性を拒否したい旧日本人が競争制限をして市場を歪めているからである。