心を強く持たなければ、改革の道は歩めない2
新日本人が旧日本人との闘争に勝ち、会社も社会も新日本人的文化に塗り替えて、日本人全体を自立させるか、あるいは経済的没落の中で無政府状態にきりもみ的に落ちていくのか。われわれの目の前にははっきり二叉に分かれた道があると思います。
心を強く持たなければ、痛みをともなう改革の道は歩めません。しかし痛みの先には救いがあります。このままタコツボ共同体に閉じこもって右傾化の道を歩むか。その先には地獄の入口が待ちかまえています。この道を選んでしまっては、われわれは子供たちに誇らしい、どこへ出しても恥ずかしくない社会を残してやることはできないでしょう。この時代の空気を吸っていた日本人は失敗者、売国奴として歴史に名をとどめるでしょう。
古き良き日本にしがみつくのは、もう誰にもできないことです。どちらの道を歩むかの選択は、他の誰でもない、われわれひとりひとりの胸に突きつけられています。そして人間の力は無限大です。心の向きを切り替えさえすれば、解決できない問題などこの世には存在しないはずのです。
(この項終わり)