「世の中は自分を守ってくれない」
ことを知るべし
りえこ 何事にも全然関心がないんです。ニューヨークでの自爆テロ事件だって、友達との間で、「あれはすごいよね、大変だよね」と話している人もいれば、関心がない人は、「私が今どう言ったところでどうなるわけでもなし」って。
運営者 そりゃそうなんだけどさぁ、
りえこ 「関係ないじゃん」って感じですよ。
運営者 石油や物の値段が上がったら、「関係ない」じゃ済まないんだけどね。
りえこ だけど、「なるようにしかならないし、私が頑張ったって」、という感覚でいるみたいですね。
運営者 それはまあ別に、「頑張れ」とは言わないけど、
りえこ 就職のための勉強とか、資格についても、どうにかなるさと思ってるんです。
運営者 どうして、「どうにかなるさ」と思えるのかな。
りえこ 今現在、親に守られている感じというのがあるからかな。日本には、すごく貧乏で家がない人なんていないじゃないですか。だから何とかなると思ってるんですよ。みんな親元でいい生活してるから、心配事がないんですよ。
運営者 ひもじい思いなんかしたことないのかな。
まり あんまりないよね。いつも何かに守られて、適当にやって。そうそう、この「適当」という言葉がポイントなんですけど。
運営者 適当……。
まり 自分が何かをやらなくても、とにかく言われたことや、学校の規則を守っていれば、何となくやっていけて、何となくここまで来れたという、そういう学生が特に世の中に無関心で、何の問題意識もなく生きてる感じがします。流れるままに生きてきたという。
運営者 流れるままに生きられるんだ。
まり 今までは、生きられたんでしょうね。
運営者 だけど人はどこかで壁にぶつかって、「世の中というのは自分を守ってくれるだけじゃないな」ということに気がつくはずなんだけどね。悪意を持ってる人とか組織ってのは、世の中にいっぱいあるんだよ。
りえこ その中でつぶされちゃってる人もいっぱいいるんでしょうね。
精神病になったりおかしくなったりする人もいるだろうし。
運営者 今、切れたり、おかしくなったりしてる人が増えているというのは、ストレスのせいだと思うんだ。毎日1時間も、満員電車に揺られて会社に通ってたら、そりゃあおかしくもなるよ。
りえこ 受験の時にそれを感じましたね。みんな勉強勉強で、それ以外は何もないという生活。周りの人たちで、かなり精神的に来てる人がいましたよ。
運営者、 精神的なバランスというのが、世の中うまく運営していくためのもうひとつのポイントだと僕は思うんだけどね。