できる先輩の「人間力」
IT 私の先輩はある意味、自分で切り拓きすぎていて、スタンドプレーに走っているように周囲からは見られているところもあるみたいです。でも実績は残しているので。さっき言った「まじめさ」とは少し違うのですが、社内の評価は色々かも知れません。先輩は社外からのニーズを引っ張ってきて、そのニーズに応えるべく社内を動かそうとしています。でもそうするために社内で“なあなあ”にしている部分を打破して正論を言う傾向があるから衝突することもあるみたいですね。
運営者 その先輩は、お客さんの所にいって、新しいニーズを発見して、新しい仕事をどんどん作っていくタイプの人なんだ。
先輩が社内に対してはエネルギッシュに動いているということよくわかったんだけれど、お客さんに対してはどうなのかな?
IT お客さんの所でぜんぜん違うジャンルの話もできるんですけれど、お客さんがその話をもっと深くしたときに、それと同じレベルでまた話を深めることができるんです。だからお客さんは、「何でそのことも、この深さで話せるの?」と驚きますし、もうひとつレスポンスが正確ということがあって、お客さんが言ったことをきちんと理解できるんですね。
情報って伝達されるときにフィルターがかかって曲がってしまうことがありますよね。そうじゃなくて、お客さんが言おうとしたことをきちんとをきちんと理解して、それに対するレスポンスを返してあげて、なおかつスピード感があれば満足度があるじゃないですか。
そういうことを実践し続けているので、お客さんの評価が高いんだと思うんです。
運営者 どうして、情報を伝える時にフィルターがかかって、内容が曲がってしまうんだろうね?
IT だけど、"銀行ちゃん"と2人で話していても、後になって「へぇー、そういう意味だったんだ」と思うこともあるわけで、きちんと腹を割って話さないとわからないことって多いですよね。
運営者 だけど、お客さんとは腹を割って話さないほうが多いわけだよね。にもかかわらず、お客さんが、「おー、そうなんだよ。君わかってるじゃないか」、というように持っていくんだね。
IT そうなんですよ。先輩はお客さんの立場に立って考える姿勢を大事にしているんだと思いますし、その大切さを教えられています。
運営者 そういう考え方は、他の人たちはしないのかな?
IT していない人が多いような感じがします。