改革・収益追求・コスト削減
運営者 そういう中では、君の先輩は浮いてるわけだ。そうするとね、"ITさん"の先輩以外の、そのおとなしい職場の人たちを見ていると、どう思う。
つまり、先輩が正論を言っているときに、「またやってる~」と白い目で見ている人たちのことなんだけれど。
IT いやあー、うーん。確かに中間管理職の人たちにとってみれば、先輩みたいに言われるときついのかなと思うところはあるんですけれど、下の人たちはもっともっと先輩と同じように声を上げたほうがいいんじゃないかと感じますね。
でも、なんにも言わない人が多いですから。
銀行 私は、先輩たちの言ってることが最終的に会社のためになるんだったら、上の人たちは先輩たちが言ってることを聞くべきだと思いますね。会社のためになるのに、それを聞かないのはもったいないと思う。だから、上に物を言う人を増やしたほうがいいんじゃないかしら。
運営者 そういう人が増えないのは、上にものを言わなくても、なんとなくすんでるからでしょう?
銀行 うちの会社はいま緊急事態らしくて、なぜ緊急事態なのかよくわからないんですけれど、それは去年株価がすごく下がったので金融業自体が緊急事態だったということですね。
それで、「なんとかするためには改革をしなければならない」というので、「改革、改革」というのが社長の方針になってるみたいです。
運営者 そういう方針は、君の仕事にも反映されているわけ?
銀行 やっぱり、訪問先でも、あまり収益が上がらないところは切っていくとか、そういう形での経費削減は厳しいですね。
運営者 半期の目標に対しては、みんなどのように考えているの?
銀行 「必ず達成しなければならない」と思っています。「達成できて当たり前」っていう感じで。
前期はうちの課でも、300%とか150%とか達成しています。
運営者 それはすごいね。
銀行 「目標を達成するためにはどうすればいいか」ということを常に考えながら仕事しているし、私が先輩に何か提案すると、「ここはこういうふうにしたほうがいいし、こんなことしてると人件費としてのあなたの手間暇がかかるからこういうふうにしたほうがいいよ」とアドバイスをしてくれますね。
「今は取引先が少ないからやっていけるけど、だんだん取引先が増えてきたときには困ることになるから、小さな取り引き先にはこんなコアの仕事は持っていかないほうがいいよ」とか。
そういう感じで、いかに収益性とコスト削減を詰めていくかという意識があります。