■ゴルフ
もっと楽しく遊ばせてよ、
気を遣わせないでよ(2)
新さん 俺の場合はバンコクで始めたから少し異常かも知れないよね。年間40~50回はやってたから。そうするとね、靴が1年間でぼろぼろになるんだよ。
それでバンコクだと、キャディさんがそのへんの野イチゴとかハスの花の実とかを取ってくれて、歩いている間に「お客さん食べる?」なんて差し出してくれるんだね。そういうホスピタリティーがある。
運営者 後ろのパーティーは気にしなくてもいいんですか。
新さん 当然。だってさぁ、彼らは滅茶苦茶に賭けてやるから、時間がとにかくかかるわけ。邸宅とか、愛人とか賭けているわけだからね。だからみんな折り畳みの椅子を持っているわけ。フェアウェイの真ん中で、ショットしている人の周りに座って見てるんだ。そこにキャディさんが傘を差しかけてくれるわけ。でもって、1人ずつ出ていって、打つからかなり時間がかかるんだ。
運営者 日本じゃ考えられないことですね。
雅子さま いいないいないいな。
運営者 それで、賭けはちゃんと精算するんですか。
新さん もちろん。だから「ゴルフで邸宅スッちゃった」とか、「愛人が向こうに行っちゃった」とか。
運営者 麻雀マンガみたいですね。
雅子さま 日本のゴルフ場は風呂がついているというのがいいかな。女性用は狭いですけど。外国のゴルフ場にはあまりないですよね。
新さん でも、あんなに大きな風呂作る必要ないし、俺はシャワーでいいよ。ホスピタリティーとはあまり関係がない話のような気がするな。
ゴルフ場で一番大切なのはいかに真剣に楽しんでプレーができるかということじゃないかな。
雅子さま あと、日本では面白いコースが少ないんじゃないかな。細くてこせこせしているコースはあっても、海越えとか景色がいいとか、そういうのはないな。余談ですが、あのビル・ゲイツさまは ハワイのゴルフ場で結婚式あげたんですが、そこから見える海のビューティホーなことといったら・・・。
新さん すごく日本に帰ってきて腹が立ったのは、コースの設計者が「どうだ、参ったか」といってるようなコース設計が多いわけ。でも、俺は「勘弁してよう、ここに遊びに来てるんだから」と思っちゃう。コースがすごくトリッキーなんだよ。
雅子さま 坪庭的思想。
新さん 「そんなにいじめてどうすんのよ。楽しくやらせてよ」と思う。コースがいやらしい、せせこましい。そんなんで騙し合いして勝負してもしょうがないんじゃないのかな。
雅子さま ハワイだったらコースも楽しいのにな。
新さん あれはね、思うんだけどお気楽ゴルフだからじゃないのかな。「もう、スコアなんか意識しなくてもいいんだよ」というかさ。だからすごく楽しい。そこが日本の場合すごく勘違いしてるよね。
運営者 だって、「道」に入っている。
新さん だってさぁ、なんでジャケットを着ていく必要があるのか。遊びに行くんだよ、やめてよそれは。ゴルフとは関係ないよな。もっとカジュアルにならなきゃおかしい。所詮遊びなんだからさあ。「遊ばせてよ楽しく」と言いたいな俺は。