爆笑! 四酔人サイト問答
なんでサイトをやっているの(3)
かんべえ ところでわれわれは、カネ儲けもできないのに何でサイトなんかやってるんでしょうかね。
師匠 まあ、やりたいからだよね。サイトを始める前から、毎日書いてたし。それから自分のデータベースを自然につくるっていうこと。発想の種を置いておくんだよ。
運営者 それは師匠は通信社にいたから仕事じゃないですか。
師匠 文章を書くのは遺伝子だよ......
かんべえ それは同感ですねえ。書いたからには読まれたいですよね。実際、読まれない日記をいくら書いていても文章は巧くならないと思うんです。ところがサイトをやってると、毎日200人もの人の批判の目にさらされるわけですから。そういう緊張感が欲しいんですよ。
師匠 読者は「読ませてもらっている」と思っているのか、それとも「読んでやっている」と思っているのかというと、実は結構ありがたがって読んでるみたいなんだよね。
運営者 俺、そんな傲慢なこと言えないんですけど。
かんべえ それを感じたのは、僕が「こんなことをしても一銭にもならないのに」と愚痴みたいなことを書いたときに、「やめてほしくない」というメールが結構来た時かな。
師匠 サイトやりたい人は世の中いっぱいいるんだよ。でも日ごろ文章を書き馴れてない人は、文書の勘どころがわからないので、始めても途中でやめてしまうんだよね。結局、文章は書き馴れた人じゃないと書けないということ。
運営者 そういう意味じゃ、ここにいる人たちはみんな書き馴れた人たちばかりですね。
田中 書いた時のリスクを考えながら書けなきゃいけない。「ここは、誤解をうみそうだ」とか、「こんな書き方すると反発くらうだろうけど、まあ許容範囲かな」とか。
運営者 リスクの管理もさることながら、かんべえさんはよくあれだけ文体の使い分けができますね。
かんべえ 溜池通信は、半分はオフィシャルですが、私の気持ちとしては「ボランティアでやっていますよ」ということのできる文体で書いています。そのへんは微妙なバランスを取ってるつもりなんですけど。
師匠 信じられる? ある銀行は、HPから俺のサイトにリンク張ってるんだよ。(爆笑)
田中 なんか間違ってるよ!
運営者 そんなの聞いたことない。まあしかし、あのアクセス数があればむべなるかなという感じはしますね。
【ご注意】 この座談は2001年に行ったものです。内容が古くなっているカ所がある可能性があることをお断り申し上げておきます。