爆笑! 四酔人サイト問答
理想が大切か、手法が重要か?(1)
運営者 ある程度世の中を前に進めるためには操作的なことをやらざるを得ないというのはよく分かりますが、しかしそこに自分自身がからめ取られてしまってはならないと思います。
師匠 でも儲けなきゃいけないからね。
運営者 私が言ってるのは、少なくともアンダー・コントロールにしておかなければならないということです。
師匠 だって、振り回されているじゃないか今。
運営者 それは私自身のことではないから知りません。僕は振り回される前に、自分から外れているわけですから。
かんべえ でもね、岡本さんの発想のほうがむしろ傲慢だと思う。だって自分たちは世の中を教化できると思ってるんでしょう。それはあんまり現実的ではないと思う。
運営者 メディアというのは1人では存立することはできない。つまり世の中で起こっていることというのが前提にあるんです。だから傲慢をするにも限界があると思っていただいていいと思いますよ。
師匠 でも、君は傲慢すぎるからやめたんじゃないのか。
運営者 違います。それは明らかな誤解。
僕は先のマスにもアピールしなければならないメディア人として雑誌を作っていて、「この内容であるならば日本も悪い方向に導いてしまう」と思ったから…。
かんべえ それはもう十分傲慢ですよ。
運営者 しかしね、何かを世の中に発言しようとする人間は自分自身の価値観を持たねばならないし、価値観に基づいて行動して、自分の価値観を外さなければならないとなったときは…。
師匠 でもさあ、こう考えることはできないか。君がプレジデントに残って、プレジデントの編集長になって、その結果プレジデントが雰囲気を変えるという世の中の変え方もあるんだよね。
運営者 ではですよ、もし僕がプレジデントの編集長になるまでにあと5年かかったとしましょう。それまでに、僕は編集長ではないわけですから僕の意に沿わない内容の雑誌が60回×30万部=1800万部も世の中に出ることになってしまいます。その害毒を僕はマイナスだと思っているんです。
田中 その後、編集長を20年やればよかったかもね(笑)。
かんべえ まさにそれが、私がずっと前から言いたかったことですよ。彼は「何を」と「如何に」に分けると、「何を」にしか興味がない人なんです。
運営者 5年間の間に日本は破綻しますよ。
かんべえ 岡本さんは破たんした方がいいと思っているでしょう。
師匠 岡本、お前はかなり傲慢だということがよく分かった。君は、そんなこと気にする必要はない。
【ご注意】 この座談は2001年に行ったものです。内容が古くなっているカ所がある可能性があることをお断り申し上げておきます。