新日本国人にとっては海外脱出も現実的な選択だ
インタビュアー 飯坂彰啓
運営者 結局選択が迫られることになると思いますよ。「あなたは新日本国に所属するんですか? それとも旧日本国に居続けるんですか」。
でもこれって多分お互いが立て籠もって戦うことになるんだと思いますね。
飯坂 ただ「新日本国」の人は、人と物と金と情報があれば自立できるわけですよね。極端な話、日本に居なくたっていいわけです。最終的には独立をうかがうという気がしますが。
運営者 それは地域的な独立ではなくて、サイバー上での独立というのもあると思うんですよね。『男一匹ガキ大将』みたいに北海道だけ独立するなんていうような旧来型の国家観に基づいたものではなく。
飯坂 それこそね、日本にいる時はNPOの団体職員で月10万円でやっていくと。でも海外ではストックオプションで所得がありますよと。海外で所得があるけれど、日本で税金を払わないと。
運営者 その場合、税務署は居住国主義ですから、一年の半分以上は外国に居なければならないというのが条件になる。ま、所得にせずに、自分の会社の経費で暮らすというのであれば構わないんでしょうけれどね。
飯坂 だから、円圏のタックスヘイブンが欲しいなという感じがしますよね。
運営者 おもしろいですね。
飯坂 いいとこないですか。北方領土とか。
運営者 日本の主権の及ぶところはダメですよ。及ばないか。台湾でもいいかも。しかし台湾は中国との関係で非常に不安定なので、あまり資産を置くにはいいと思えないですが。シンガポールのセントーサ島とか。まあ、シンガポール自体が、タックスヘイブンですから。
飯坂 日本人でヘッジファンドつくってる人は、みんなシンガポールですよね。
<※ETV2000>
教育テレビ夜、ETV2000で「古代ローマ男の肖像」というのをやっています。
塩野さんに平野啓一郎クンがインタビューしているのですが、オススメです。
何がと言って、中身が面白いのは当然で、思わず唸らせられるのですが、それは別として、
塩野さんの表情なんです。
つまり、筑紫哲也や黒柳徹子のインタビューでは絶対に出ない表情、
私が塩野さんと話していて、時折「母性」を感じる表情が、平野クンとのインタビューでは見事に出ているのです。
これは、その魅力を伝えようと思ってもなかなか伝わらなくて、いつもイライラしているのですが、今回のインタビューでは見ることができますよ。なかなか今時見ることのできない、非常に魅力的な表情です。塩野さんは怖い人だと思われてますが(事実、仕事にはかなり厳しいですが)、この一面で、非常にバランスの取れた人格であることがわかります。
必見です。