《えぐぜくちぶさまりー》
・パワーゲームになっちゃったので帰属の議論など問題ではない。
・「冷静な対話」など笑止。テレビは馬鹿製造器。
・有利なのは日本、中国政府をじわじわといたぶればよい
《本文》
中国政府の最大の敵は中国人民。まあ中国政府は、「デモで日本に圧力をかける」つもりで、自爆コースに入ってますね。彼らが生き残れるかどうかは、政府が人民の行動をコントロールできるかどうかにかかっています。
肝心なのは、コントロールできる範囲にデモ=暴動を止めておくことですが、もし失敗したら、中国にとってのパンドラの箱を開けることになります。
今回の暴動はもう少し拡大してほしいのですが、中国政府が必死で火消しを始めたので収束しちゃうでしょう。でもそれは次の大規模暴動の導火線に過ぎない。尖閣問題は、中国政府を揺るがす大問題になってしまった。ぜんぶ国内問題を覆い隠すために反日を煽っていた中国政府の責任です。自業自得です。日本が関知する必要はまったくない。
尖閣対処を巡って後2度ほど全国規模の暴動が起きれば、中国は義和団事件→黄巾の乱=内乱状態にまで進む可能性があると思います。
しかしそれは、われわれにとって望ましいこととは思えません。尖閣諸島を巡る駆け引きで中国政府が袋小路に追い込まれ、カードを日本政府が握っている状態が続くのは望ましいですが、中国という未開の大国の主権は共産党に握っていてもらったほうが好ましい。分裂して内乱なんぞされたら面倒です。
生かさず殺さずで、周辺諸国が台頭してくるまで20年ほど、共産党に未開状態の13億人民を押さえておいてもらったほうがありがたい。
中国の統治階層も、尖閣を発火点にして国内の矛盾が吹き出すのを望んではいないはずです。人民に殺されるのは自分たちですからね。日本は尖閣以外にも切れるカードをいくらでも持っており、「愛国無罪」を理由にした人民による中国動乱を起こすのはいつでも可能です。
日本側の弱みは、国民性として文化に根づいている行きすぎた親和性、外交当局や経済界に巣くう売国勢力と、脆弱な世論形成力です。
今日あたりテレビに出てしゃべっているのは、判でついたように「冷静な対話を」と言っているアホ面ばかり。見ていて恥ずかしい。対話なんか最初からまったく意味がないのに、「100回言えばホントになる」と思っていそうな表情です。マスコミ、とくにテレビの見識のなさが、この状況を作っています。
戦争するんなら、早いうちのほうがいいですよ。ポンコツ空母を撃沈するとなると、相手に与えるダメージが大きすぎる。あいまいな態度を取らずに、日本の本気を示してやるのが、相手に対する温情というものです。
日本人は、外国で起きていることには、同胞が死んでも冷酷です。911テロでは24人の日本人が死んだのにあまり恨み言は聞きません。ですから暴動で被害者が出ても、そのこと自体はあまり問題視されないでしょう(前回のフジタ社員の人質問題でもわかる)。
しかしながら、中国で日の丸を焼いている映像は伝わってきますから、日本人の意識はじわじわと変化していくはずです。ですので、テレビが変わるより先に、日本人は中国を敵視し始めるでしょう。それは政治家と外交当局の姿勢に反映するでしょう、財界が余計なチャチャを入れてもムダです。
もはや尖閣問題は、中国による不用意なエスカレートによって、両国が正面から対処せざるを得ない問題になりました。帰属の議論などたいして問題ではありません。パワーゲームになっちゃったから。
そして尖閣問題を喉元に突きつけられているのは日本ではなくて中国政府です。
日本はもっと先鋭に爪を研いで、中国政府をじわじわといたぶってやればよいと思いますよ。