《えぐぜくちぶさまりー》
・テレビは馬鹿製造器。
・戦争は外交の一部。選択肢として避けずにまじめに考えるべき
・最初からタカ派戦略を捨てていたら必ず負ける
《本文》
テレビに出ているバカ共の話を聞いていて思ったこと(菊地桃子に尖閣問題を聞いてどうするよ?)
「戦争はよくない」という、多くの日本人の意識を縛っている共通の呪縛が話者の発言のベースにある。「戦争」という選択肢を外して物事を判断するとこういう話し方になるんだろうな。
それを中国は読み切っていたらどうする、ということです(当然読んでるんだけど)。
だいたい尖閣問題は、憲法が武力行使を禁じている国際紛争じゃなくて自国の領土防衛の話ですよ。
ゲームに勝つためには、タカ派であるか、ハト派であるかは純粋に戦略上の問題であって、そんなことはきょうび学校でも教えてることです。
その戦略決定の判断が「戦争はよくない」という無意味な思い込みによって歪められて、最初からタカ派戦略を捨てていることが相手に読まれていたら、勝てるわけがない。
「戦争は、外交の一部」という認識が欠けています。
戦後、「一億総ザンゲ」「真相はこうだ」で刷り込まれてきた東京裁判史観が21世紀になって、戦争の瀬戸際に立たされているのに、この国の世論を支配しているのは驚くべきことです。
そもそもリーダーになる人間は、経験を通じてそのような日教組教育で刷り込まれた思い込みを拭い捨て、戦争を含めて、勝つためにはあらゆる選択肢を排除しない冷徹な判断能力を身につけていなければならないはずですが、どうやらそうなっていないのがこの国の恐ろしいところです。
日本人にとっての真の敵は、戦争を正面から見ようとしない自分たちの内面にあるとわたしは思いますね。
戦争になったら、お互い損をするのは当然です。しかし血を流してでも守るべきものは守る必要があります。そのために失うものがあるのは当然ですが、何かを失うからといって「戦争はイヤだ」というのは女々しいことです。目先の損失を避けた結果として、もっと多くのものを失うことになるでしょう。
中国の武装漁船は1万隻スタンバイしてます。覚悟が必要です。
日本政府は、まちがいなく勝てる装備と人員を持っています。もし負けることがあるとすれば、それは内なる自己に負ける時です。
あと「こんな状況を招いた石原都知事が悪い」という人がいます。
日本人には、なにがしかの変動に拒否反応を持つ人が多いんでしょうね。さすが農耕民族。何か変化があったら、来年の米が取れなくなっちゃうかもしれませんからね。だから何事も変わらないほうがよいと盲信している。
でもビジネスの世界ではリーダーの最大の仕事は変革のマネジメントと後継者育成なわけで、世の中「変わること」が当然。状況変化を乗り切ってこそリーダー。
きょう米倉が、毛沢東の「尖閣の解決は次世代に」がよい解決と恥ずかしげもなく言ってましたが、40年前の話を持ち出してくる神経は理解できません。その間の状況変化は眼中に入りませんかね。
こんな奴が財界のトップというのは絶望的なことだと思いますな。