■8月31日ひとこと 今回の総選挙でも、多くの友人が泣き笑いました。私はとことん政治に興味のない人間なので(政策には興味がありますが)、いままでは選挙は通り過ぎてきたのですが、今回は何人かの選挙に間接的に関わりました。そして知ったことがひとつあります。それは、多くの支持者はおこぼれに与るために候補を支持しているのかもしれませんが、支持者のうちのコアな層の何人かは、「この人が当選したら何かが変わる」と信じて候補者をサポートしているということです。その純粋さに私は打たれました。そこに民主主義の幾ばくかの真実があります。民主主義のコストは高い。しかし、そのコストを身を削って背負っている人がいるという事実は、みんなが知るべきことかもしれないと思いました。それは、わたしにとっての収穫でした。
政権交代。べつに民主の政策が支持されたわけではまったくなくて、国民が自民政治に全力でNOを突き付けただけですから。勝ち過ぎた民主党が政権の座からすべり落ちる日もそう遠くはないでしょう。
そうするとまたごくちかい将来に同じような「どちらがより程度が低いか」の劣等比較選挙をやなければなりません。
結局、政策イシューの方向性で人が集まった政党が、政策選択の機能を持つというまともな政党政治の形ができるまでは延々と政治空白を続けることになるでしょう。
しかし残念ながらわが国では、いまだかつてそうような形はできあがったことがないわけです。この日本特有の政治的貧困は、どうやらこのサイトで追求してきた日本の組織構造に由来する、戦略性のなさやマネージメント能力の欠如と共通とするものがありそうです。つまるところ、日本はまだまだ利害の衝突を外部化して合理的に処理するという能力のない国家であって、あいも変わらず家産型官僚に近い役人どもの手によって、近視眼的な利害調整を行う以外の文化を備えていないということのようです。この能力を勝ち得るために、今日この地点からどのくらいの努力が必要なのか、まったく見えないところです。
■8月30日ひとこと 投票に行きましょう。たとえ白票でも。
■8月29日ひとこと 日の丸切り刻み事件で有名になった民主党のマークをデザインしたのは、浅葉克己さんという有名なデザイナーです。彼は羽田さんと親しくて、新生党ができたときに「マークを作ってくれ」といわれたので作ったらしい。謝礼はなかったそうです。しばらくしてまた羽田さんが「民主党のマークを作ってくれ」といってきたので作ったそうです。そしたらまた謝礼がなかったので、「何かくれ」といったら500万振り込まれてきたそうです。一緒に飲んだときに、本人が言っていた。
■8月28日ひとこと 民主党が政権を取ったら、官邸会見室の官房長官の定例記者会見場からも、日の丸が消えるんだろうな。
■8月27日ひとこと ゴールデンタイムに政党のコマーシャルが流れているが、アレって政党交付金で、国民の税金なんですよねえ。それで儲かるのが放送局というのはいかがなものか。民放は一定時間の政党コマーシャルを流すことという決め事をつくるのはどうか。政党は電通に頭が上がらないから、そういう発想は出てこないのでしょうが・・・。
■8月25日ひとこと 甲子園の決勝戦、すごかったですね。ああいうのがたまにあるからおもしろい。
■8月22日ひとこと 民主が勝ちすぎたら、政界再編は遠のくのですが・・・
■8月20日ひとこと 『MOLIBITO(守人) 3』(角川グループパブリッシング )出ました。「指揮官の人間力」というコーナーで、空自の航空教育集団司令官を取材しています。空自の教育体制の責任者ですね。浜松基地に行ったのですが、同郷人だった。
■8月19日ひとこと ちょっと待て、神奈川1区は、中林美恵子が勝たないと、困るんだよ!
彼女が持っている見識は、政党の如何にかかわらず大切です。彼女を議員にして発言権を持たせて、本当の二大政党制の機能の仕方を日本に移植しないといけないんです。中林美恵子は絶対に必要な人材なんです!
■8月18日ひとこと いよいよ公示。長かった。おととい静岡に行ったついでに友人の小選挙区で勝ちそうな議員の地元事務所に立ち寄りました。夜8時くらいに行ったのですが、ぜんぜん熱気がありましたね。
今回の政権交代ですが、まあ単純なことでしょう。
社保庁が年金を食い物にしていた話に、国民はほんとに怒っていると思います。参院選の公約で自民党は、「何とかする」と言っていましたが、蓋を開けてみると舛添大臣は慇懃無礼に公約を反故にしただけでした。「これはけしからん。お灸を据えねば」とみんなが思っているというだけのことではないでしょうか。
民主党は三日天下に終わると思いますよ。だって党首が「ウチは政権担当能力ありませんから」と認めてる政党だし。
■8月15日ひとこと 『MOLIBITO(守人) 3』(角川グループパブリッシング )出ました。「指揮官の人間力」というコーナーで、空自の航空教育集団司令官を取材しています。空自の教育体制の責任者ですね。浜松基地に行ったのですが、同郷人だった。■8月15日ひとこと 晴海通りを、旗を立てた右翼が走っていたのですが、外車なんですけど・・・
■8月12日ひとこと 8月10日発売の「文芸春秋」は、民主党をたたいています。一方で、「Voice」の左トップは鳩山由紀夫の政見論文になっていて、郵政改革を擁護する竹中論文も載せています。実はこの鳩山論文、先月「文芸春秋」に持ち込んだけど断られて、他の経済誌にも持ち込んで、結局「Voice」に載ることになったようです。紆余曲折ありましたが、保守系の言論誌の論調が分かれたおもしろいケースだと思います。中身を読む必要はないと思うけど。
■8月10日ひとこと 「みんなの党」の結成会見、壇上に私の友人も2人いました。あの渡辺代表の説明は見事でした。わかりやすく、滔滔とよどみなく述べているさまは、その裏によほどしっかりした理念があることを感じさせます。ちょっと期待しちゃいますね(自民や民主と比べてという比較優位でしかありませんが)。
■8月8日ひとこと 某局のワイドショーのプロデューサーと飲んだのですが、「のりpはガチだ」と言ってました・・・
渋谷に行ったら、リチャード・ギアが犬と遊んでいるポスターが貼ってあったんですけど。
■ひとこと 先月日経新聞の私の履歴書に加山雄三が連載していて、ビートルズが来日した時に、東京ヒルトンホテルの部屋を訪ねていって、一緒にすき焼きを食べたという文章を読んで、おもしろいなと思っていたのですが、たまたま今週ホテルのラウンジで打ち合わせをしていたら、隣に知合いが座っていて、その人の知人を紹介してくれたのですが、なんとその知合いが音楽関係の人で無名だった頃にビートルズを日本に紹介した人であり、加山雄三を東京ヒルトンまで連れていった本人なのだそうです。その人は日経新聞は読んでいなかったのですが、すき焼きの話は本当だと教えてくれました。すき焼きを食べるという話になったら、プロデューサーに別室に呼ばれたので、すきやきには参加できなかったらしいのですが、もしそうでなければ彼も一緒にビートルズとすき焼きを食べていたのにと言っていました。
■8月5日ひとこと 今週、NHKの衛星放送で、私の大好きな映画が2本続けて放送されます。
ひとつは「山猫」(8/5)です。シチリアの老貴族を描いた映画で、ビスコンティだからこそできた素晴らしい傑作だと思います。残念なことに音がモノラルなのですが、最近はムーティがウィーン・フィルやスカラ座でこの映画の音楽を盛んに演奏しているので、ウィーン・フィルのアテレコで音をステレオに変えて新版作ってもらえないかなぁなどと思ったりします。クラウディア・カルディナーレの演技については賛否あるでしょうが。
もうひとつは私が一番好きな映画といってもよい「81/2」です(8/6)。この映画は、見るたびにインスピレーションを喚起してくれます。この映画を題材にした「ナイン」というミュージカルもあります。2004年に上演された時のわたしの感想はこちら。なんとこのミュージカルは「シカゴ」の監督の手によって映画化されて今年公開されるらしいんですね。ダニエル・デイ=ルイス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレンが出るらしい。映画がミュージカルになって、さらにまたそれを映画化するという。何だかわからない話ですが、そんなことがあってもおかしくないくらい、この映画はすばらしいです。この2本とも、音楽はニーノ・ロータなんだよなー。
■8月4日ひとこと 3年前からお伝えしていた烏賀陽(うがや)弘道氏に対するオリコンの言いがかり訴訟ですが、一審では彼が負けたわけですが、8/3一転して、オリコンは判決を待たずに自らが「敗訴」を宣言する「請求放棄」をしました。法的には「自分の請求(提訴)には理由がないので、提訴を放棄する」という宣言だそうです。
要するにオリコンは、「すみません。私の提訴は間違いでした」と認めたということだそうです。
いったいなんなのか、詳細は分かりませんが、ご報告です。まあ、「言論の自由」のピンチが回避されたことはまちがいありません。しかしなあ・・・。