■12月31日ひとこと ふつうは、年末には「来年は今年よりもっとよい年であってほしいものだ」という希望を持って新しい年を迎えるものです。
しかし2012年は、明らかに2011年よりも悪くなることが確実という特異な年です。
つまり、「明けましてもおめでたくない」
さらにこのまま政府が無策であれば、2013年はさらに悪化し、悲惨なことになると予測されます。
これは認識の問題です。事実を人がどう認識するかは人によってまったく異なるし、違う認識を他人に強要することはできません。説得しかできない。しかしもし、わたしの認識が正しければ、東日本は悲惨なことになるし、わたしと違う認識を持っている人は、おおいに後悔することになるでしょう。わたしは決してそうなることを望むものではありません。
内藤陳さんも逝きましたか・・・ゴールデン街の深夜プラスワンで話したなあ・・・
■12月30日ひとこと 1月にスカラ座で観た「道化師」「カバレリア・ルスティカーナ」をこの夜中に衛星放送で放送しているのですが、やっぱり現地では半分寝ながら観ていたなあと思いました。どうして順序を逆にしたがるのかなあ?
RAI5でイタリアで生放送され、ライブビューイングでアメリカでも映画館に配信されていた映像なのですが、METのそれとはぜんぜん違うものになっているのがおもしろい。一部は予め録画している絵が挿入されている。スカラ座は狭いのでカメラの台数や位置にかなり成約があるのと、ピーター・ゲルブ総裁の映像へのこだわりがMETのライブ・ビューイングには反映されてるんだろうな。思えば今年は、METのゲネプロでピーター・ゲルブの人柄やこだわりも見ることができました。おもしろかったー
■12月29日ひとこと なんか、Facebookの「友達」が心なしか減ってるような気がするんですけど。Facebook上ですら友達をなくしているという・・・
■12月28日ひとこと まあ、ひどい話ですよ。福島の人は何も悪いことをしてないのに、作った作物は汚染されてるし、子どもも被曝してるし。ホントは怒るべきなのに、政府に上から押さえつけられている。健康被害が出たら、政府の責任は免れません。自治体は人口が減るのがイヤだから「除染で対応」と言っているが、そうした浅慮がさらに自分たちを追い込むことになるでしょうね。
■12月27日ひとこと こっちに来て知り合った人で、1号機が爆発する前に、圧力容器内の圧力が高まっている段階の11日昼の新幹線に、東京駅から新幹線に家族全員を乗せて愛知に避難した人がいる。これはスゴイ! このセンスを当時の政権が持っていてくれれば・・・(今の政権にも言えるが)
■12月26日ひとこと わたしの震災後の行動記録
3/11 東京都中央区佃のマンション38階の自宅で被災
3/12 夕方、福島第一原発1号機が爆発したのを知って、すぐ車に乗って中央高速へ。談合坂SAでNHKが「炉心溶融」と報道しているのを見て驚愕する。車のテレビで枝野官房長官が「格納容器に損傷はない」と言っているのを見て、「大丈夫かも」と思い大月インターでUターンして家に戻る。
3/13 夕方5時頃、枝野官房長官が「他の炉内の圧力が高まっている」とテレビで言っているのを見て、ソッコー車に乗って淡路島まで行って寝る。
3/14 徳島で眉山に登る。降りてきて車の中で、3号機爆発のニュースを聞く。松山の実家着。
3/15 2号機破損、4号機爆発(関東でフォールアウト)
宇和島、今治に行く。
3/21-22 関東でフォールアウト
状況推移を見て、東京を引き払い名古屋に引越すると決断。
3/26 判子と住民票を取るため上京。
3/27 名古屋で物件を下見。仮契約。また松山の実家に戻る。
4/2-9 上京。荷物をまとめる。
大分、山口、広島と移動。
4/16 名古屋で物件契約。上京。
4/18 名古屋に引越
■12月25日ひとこと 放射脳性裏読み症候群
テレビを見ていて、 グルメ番組・料理情報番組 →<裏読み>→「またあんなベクレてそうなものを食べてる! 子どもに食べさせようとしてる!」
温泉旅行番組in東北地方 →<裏読み>→「いかにもホットスポットそうなところを歩くのはヤメロ! 頭がおかしいのか!」
「坂の上の雲」 →<裏読み>→「明治のリーダーたちは立派だったのに、現政権の放射能対策のひどさは・・・」
普通の番組 →<裏読み>→「このアイドルすごくキレイなのに、食べ物に気をつけてなかったら長生きできないよね、かわいそう・・・」
と、実際の作り手の意図はまったく無視して、ありとあらゆる番組を裏読みしてしまい、放射脳性のマイナス情報に脳内変換してしまう患者さんが激増中。重症の方の中にはテレビが見られなくなってしまった方も・・・ 特にこれからのクリスマス・年末年始シーズンは、世間と放射脳内の乖離の度が激しくなるため、注意が必要となるでしょう。
■12月24日ひとこと あしたはサンタクロースの誕生日ですか? 伴天連のしきたりはよくわからんな。本日わたしは密教寺院の甚目寺でミーティングです。
■12月23日ひとこと 私の高校の校長室に、小さなブロンズの騎馬像が飾ってあったんですよね。在校生は誰も気にもとめない。テーブルの上に乗ってるくらいの大きさで。それが秋山好古の騎馬像だった。戦前は大きな像だったのが、当然戦時供出で大砲になっちゃってるわけで、ちっさいレプリカしか残っていない。戦後は左巻きの時代だったので日露戦争の英雄の、しかも騎馬像なんか作れなかったわけですよ。それがこの「坂の上」に便乗して原寸大で復活と。
■12月22日ひとこと これは有用! 放射能防御プロジェクトの医師グループ作成の資料 政府は、基準値をいじることや、ムダな除染を考えるのではなく、まず春先に詳細な線量調査をして、その数値の上に立って、健康被害の危険性を厳しく見積もった上で、必要な施策を立てるべきでした(と、わたしは何度も書いてきました)。 放射性物質の拡散状況を把握しようとせず(α線β線については調べようともしていない。検査を妨害している)、がれき拡散によってさらなる放射性物質拡散をごり押しするなど、民主党政権の災害対処は根本からまちがっている! 日本を潰そうとしているとしか思えない。取り返しのつかないことになると思います。
■12月21日ひとこと-2 2011.12.19 新橋駅前民主党街宣【反民主党プラカを持ってると隔離?】 これはオドロキ! 日本の中国化が進んでいるようです。もう中国超えちゃったかも。新橋駅前での民主党の街頭演説で、野田政権批判のプラカードを持っていた人たちを警備公安の連中が強制隔離。こんなことは民主国家として許されざる事。信じられない映像です。 このままでは、全国民民主党に放射性毒まんじゅうを食わされて殺されます。これは国会で問題にすべき。警備責任者と担当大臣の喚問が必要。近藤洋介は友人だが、街宣車から見ていてこれを黙殺していたのだとしたらけしからぬ事! 「転び公妨」はさんざん見ましたが、こんな言論封殺は見たことがありません。恐るべき事態です。 警察には当然ながら、中立性が求められます。これは警備の執行の範囲を超えて、個人の「表現の自由」を奪う憲法違反の領域に踏み込んでいます。 言論によって成り立つ民主国家の存立基盤を脅かすことであり、民意を受けて政権の座についた政党が絶対にやってはならないことが、白昼堂々、多くのカメラや目撃者の前で行われたということです。 映像を見る限り、警備の連中は隔離を強制するだけで、個人の自由を奪うにあたり、求められてもなんの根拠法令も示していない。 これはファッショです。これがいまの警備公安のスタンダードであるのなら、この国から自由はなくなったということです。 お上の気に入らない奴は水道ホースで殴り殺すというレベルと、この日の新橋駅前の風景の間には、たいした距離はありません。これが今の日本なのか?
■12月21日ひとこと
【瓦礫受け入れNO記者会見@大阪記者クラブ】中継予定
12月21日14時〜 http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
4月からの食品についての厚労省新基準値
【食品に含まれる放射性物質の新たな基準値について、厚生労働省は、一般食品は現在の暫定基準値の5分の1に当たる、1キログラム当たり100ベクレル、乳児用の食品と牛乳は50ベクレルなどとする方針を固めました=NHK】
・・・しかし、1日10bqのセシウム137摂取でも、1000日で体内に1400bqが貯まる。3歳の子で体重1キロ辺り100bqとなる。「体重1kgあたり50ベクレルで生命にかかわる病気になる」とする報告もあるそうです。
とすると、人は1日に1キロちょっとの食べ物を食べますから、たった10bqでもベクレているものを食べるのは、十分に危険だということになります。チェルノブイリの研究者の説ですが。ましてや100bqまで安全なら、1000日で1万4000bq。終わっとる・・・
しかも、細野がこそこそ準備している「20mSv/yまでだいじょぶ」との整合性がとれていないところがまた怪しい。
■12月20日ひとこと 塩野七生さんの『十字軍物語』の3巻目が出ましたので、早速買い求めて読んでいます。この1月に、ローマに遊びに行って塩野さんにお目にかかったのですが、話していてすごく塩野さんの緊張が読み取れたんです。明日から執筆に取りかかるということで、気持ちが執筆のほうに行ってるのがわかるんですよね。この大作家にして、新刊の執筆にそこまで気持ちを込めて取りかかるものかと驚きました。やっぱりプロというのはすごいものだ。ひょっとしたら私が遊びに行ったので、執筆開始日をずらしていただいたのかも・・・。
この先1年以上は、塩野さんの歴史本は出ないと思いますよ。その次はいよいよ・・・
■12月19日ひとこと-2 金正日死亡の発表と同時に、ソウルを砲撃して陸軍が38度線を越えるくらいじゃないとダメだろ。
■12月19日ひとこと 東京に行って、また思いっきりベクレてました。リストランテヒロはうまい!
罪滅ぼしに、
「12/25 木下黄太講演会in江東区豊洲-福島第一原発事故後の今」
日時 12月25日(日) 開演 10時~12時(質疑応答含む)
場所 江東区 豊洲文化センター B1レクホール 定員150名
地下鉄有楽町線豊洲駅 徒歩一分
参加費:500円
主催:江東区辰巳「放射能と生活を考える会」 寒河江(さがえ)
ご予約(お名前、住所、電話番号、参加人数を記入)メールにてお願いします
hskk2011@yahoo.co.jp
■12月18日ひとこと どじょうの冷温停止「状態」宣言記者会見をチェックしたのですが、「核燃料がどこにあるのかわからない状態でいま冷温停止状態宣言する意図は?」とまともな質問をしたのは神保さんだけじゃないですか。どじょうはまともに答えてないし。あれだけ記者がいて、フリーの彼だけが、国民の知りたいことをまともに質問している。
政府がまともに国民に答えようとしていない姿勢が、食い下がって質問している神保氏の声を振り切ってさっさと退場しているどじょうの姿勢に象徴されています。あの瞬間、野田は福島県民を見殺しにしたと思います。こんな政府、到底信用できませんね。
2011年12月16日[3 /3] 原発事故収束会見 野田総理大臣 ノーカット
■12月17日ひとこと 池田首相がガンになって入院したとき、事を荒立てたくない政権側が考えた言葉が「前がん症状」・・・これはガンじゃないんだそうです。その後すぐ死にましたが・・・
ハイ、冷温停止「状態」(Cold shut down equivalent)の意味がわかりましたね!
■12月16日ひとこと なんかもう、アホみたいな話ばかりですね。
韓国は従軍慰安婦の像を日本大使館前に立て、日本への賠償要求の世論が高まっている。しかし日本から朝鮮への賠償は、日韓基本条約で「最終的に、完全に」終わっているのは日本では周知のことでも、韓国民は知らない。しかもありもしない従軍慰安婦=女子挺身隊という、反日教育の結果ふくれあがった実態のない幻想をゆすりの種にしてくるので、話にもならない。
そんな中、韓国のコーストガードが中国漁民に刺殺され、なおかつ中国の韓国大使館に金属弾が撃ち込まれるという逆切れ事件発生。中国が全面的に悪いにもかかわらず、日本からは同情論すら起こらない。
そんななか李明博は訪日して、韓国世論におもねるため従軍慰安婦についてスピーチで触れる羽目に。ウソにウソを重ねても、物事は解決しまいに、なぜアホなことを続けているのか。
日本は明治以降世界を相手にしてきたが、韓国の歴史には有史以来、中国と日本しかないという世界観なのでしかたないのかもしれませんが・・・
■12月15日ひとこと あす、モナ男が出て来て、「F1の処理は冷温停止状態を達成し、第2ステップを終了した」と発表するそうなんです。
まことに小さな国が、終末期を迎えようとしていた・・・
■12月14日ひとこと 近所のイオンで、551蓬莱の豚まんをかんたんに電子レンジで加熱できる豚まん専用加熱器を買った。まあ、共食いなんですけどね・・・
■12月13日ひとこと まあこの、東電も政府当局もウソばかり言ってて、日本人も外人も、誰もその発表を信じていないのはご存じの通り。しかしそれで世の中が進んでいくのはなぜなのか? そこには、ウソが罷り通る土壌があるんです。
それは「原発は絶対に安全であり、安全でなければなならず、それゆえに推進可である」という神話です。人の意識を変える、これは最もコストが高く、また転換が難しいことです。
この無茶苦茶な認識を全国民に植え付けることに成功しているから凄まじい矛盾が容認されているし、政府も放射能防御策をとらないのだと思います。
それがわかるのは、チェルノブイリ事故発災当時につくられたNHK特集の再放送を見ていると、「放射能は危険で有害」という視聴者側の認識を前提につくられていることがわかるからです。それが当時はみんなの頭の中にあった認識です。広島や第五福竜丸という被曝のもたらす被害を現実として身近に感じていたからでしょう。
ところが「こんな大事故が起きるようでは原発推進できない」と危機を感じた電力会社と当局が、その後「原発安全刷り込み大キャンペーン」をやったのだと思います。
その結果、国民の大多数が集団催眠に掛かってしまった。特に私が危惧を感じるのは、若い世代の危機意識のなさで、彼らは意図的に「放射能は危険である」という情報から遠ざけられ、触れる機会がなかったので、危機感を持たないのは当然なのです。
ごく一部の反体制派や、反原発音楽に感化された若者だけが危機感を持っている。それ以外は安全厨で、「除染ボランティアに参加するのはよいこと」というくらいの認識しか持っていない。これは亡国の構図です。
■12月12日ひとこと フェイスブック中毒から立ち直る患者の会 Facebook AddictというFBグループはちょっといいかなと思ったのですが、説明を読んでみると「フェイスブック中毒でお困りのみなさん、中毒から立ち直る療法はただひとつ、フェイスブック以外のソーシャルネットを使うことです」
それじゃ、意味ないじゃん。ビートたけしのギャグの「心臓が痛いときは目に針を刺す。そうすると目の痛さで心臓の痛さを忘れる」というのと同じ・・・
■12月11日ひとこと 一川とか輿石とか、大臣としての適格性がそもそもないのは言うまでもないことですが、一川なんか「防衛出動」を発動できるのかね? なんかあったらマジやばくね?
■12月10日ひとこと ヨルダンへの原発輸出を見越した原子力協定で採決棄権した民主党の谷岡郁子参院議員の資料を見せてもらったのですが、ヨルダンの原発建設予定地というのは、アンマンからの直線距離がたった30キロで、冷却水はアンマンから水道で運ぶがそこは紛争地域で、もし万一の場合は近隣のダムから水を運ぶつもりだけど、そのダムというのは標高100メートルにあって、一方建設予定地は標高600メートルにあるという。こんなところに、電源喪失で爆発実績多数の日本の原発を輸出するという、それはさすがに民主党も12人棄権するわ・・・
■12月9日ひとこと ブラジルって日系人が150万人いて親日国なんだそうですよ。ビジネスでも対象国の親日度が重視されるようになっているので、どこかのシンクタンクが「親日国家ランキング」を指標化して発表するとおもしろいと思いますけどね。
日本もこれまでみたいに全方位外交をやっている余裕がないので、親日の国ともっと関係を強化するように舵を切るとよいと思います。反日国は死ね。
■12月8日ひとこと 名古屋大学の教授と名古屋コーチンの鍋をつつきながら教えてもらったのですが、関西外大というのは戦略的に500人以上も留学生を受け入れているらしい。調べてみると、キャビンアテンダント採用数全国1位。なんかすごいです。名古屋も大学が多いんですよ。私学は生き残りに必死みたいです。
■12月7日ひとこと 明治の放射能粉ミルク。二本松の「市民放射能測定室」が発見し、共同が書かなきゃ、黙ってるつもりだったんだろーな。お詫び文は「毎日飲用されましても健康への影響はないレベルとされております」
たしか、チェルノブイリ後の西ドイツでは、産地表示がいい加減な小売や食品会社は潰してしまえという運動が起こり、実際にいくつかの会社がつぶれて、産地表示をきちんとするようになったようですが・・・
団藤ブログ SPEEDIデータ隠しで乳児を犠牲にした政府
■12月5日ひとこと 祇園で舞妓はん芸妓はんをあげて、ドンペリをポンポン抜いて騒ぎました。おもろかったー 舞妓の門限が午前1時とは知らなかった。3時過ぎまで飲んでました。
■12月4日ひとこと 「スライム肉まん」大はやりatファミマ
■12月3日ひとこと 実家から大洲の米を送ってもらいました。うまいです!群馬・茨城のキャベツがどうこう言っているわたしに
おとうとの嫁さんが、「おかしいなあ、健康のことなんか気にする人じゃなかったのに」って・・・健康じゃなくて毒を食べさせられるかどうか、生きるか死ぬかの問題じゃい!
■12月2日ひとこと わたしがFBのプロフィール写真として使っている画像は、ラファエロの「サンシストのマドンナ」の一部分で、自分でドレスデンのアルテマイスター絵画館に行って撮影したものです。5ユーロ払えば撮影許可がもらえます。テカリを避けるため、ややナナメから撮っているので実物とはタテヨコ比が若干違います。
荘厳な聖母子像の中で、天使だけが「おれたち関係ないもんねー」という顔をしています。なぜわたしがこの画像を使っているかというと、この天使こそルネサンスだと思っているからです。宗教に精神的に支配されていた中世から、人が自分の目でモノを見、自分の頭でモノを考えて新しいモノを創れるようになったのがルネサンスです。その精神史的なプロセスを経て、宗教画の中にこのような表情の天使が描かれるようになったわけです。
話を縮めて言えば、「原発はたまに爆発するけど今でも安全だ」「放射能は直ちに影響ない」という天の声が降ってきたとして、「ちょっと待てよ、それは本当か」と自分で情報を集めて考えるという姿勢がないとやばいわけですが、そういう姿勢を人間が文化として復活させたのがルネサンス期であり、そうした文化風潮をラファエロが絵画表現の中に入れ込んだのがこの天使像ということです。
だから人気があるんだと思いますよ。ドイツではこのシーズンこの天使像で溢れていて、あっちに住んでる人はしょっちゅうわたしに会っているように思うそうです。
アルテマイスター絵画館はザクセン侯による膨大なルネサンス絵画を持っていてすばらしいです。その中でもこの絵は逸品で、ザクセン侯はこの絵が到着した知らせを聞いたときに、「偉大なラファエロのために道を空けろ!」と叫んだそうです。彼らがイタリアから輸入していたのは絵ではなくて、ルネサンスという思想であり、それが重要だったんだと思います。
いまの日本、みんなが自分の目でモノを見、自分の頭でモノを考えてますかね?
■12月1日ひとこと 東劇でMETライブビューイングの「ジークフリード」を3時間だけ見ました(全部で5時間半ある。入場料5,000円!)。
「ラインの黄金」は、巨大な舞台装置「ザ・マシーン」が主役になっていてさっぱりおもしろくなかったが、「ジークフリード」は装置が後ろに引っ込んでいて、ちゃんとオペラになってました。3Dの映像装置はすばらしくて、METはすごい舞台技術を会得したと思います。さらに前に進んでいる。どこも追いつけないでしょう。これは生で見るともっと立体感があるらしい。
第1幕から、ものすごくていねいに演出していて、すごいレベルだと思いました。見る値打ちがある! ミーメ役の歌手が上手いんだろうな。
主役のジークフリードを見てすぐに思ったのは「ゲルマンじゃない」。テキサス男だそうです。まあいいか。レヴァインはもうダメなんだろうな・・・。
あと、英語風に「シーグフリード」と発音しているようにも聞こえますが。
とまれ、これはハイビジョンと大音響で、たっぷり浸れます。「ちょっとワーグナーが足りなくなったな」というときには実にお奨めです(世の中にはそういう人種がいるんです)