ちょっと大上段に構えて・・・
文化について語ろう
インタビュアー 飯坂彰啓
運営者 あの・・・毎度の如く、もうかなり酔っぱらってますけどね、今日は「文化とは何か」というところから話し始めたいと思うんです。
それは僕が定義する意味での「文化」なのですが、・・・中国が台頭していることに危機感を感じはしますが、では日本が中国に飲み込まれるだろうかというと、僕はそうは思わないわけです。「半島の連中は、なんでああなんだろう?」と思うわけですが、でもなんだかんだ言いながら2000年間続いてるわけじゃないですか。
これは何なのかというと、半島は半島で、独自の文化を作っているわけで、今後韓半島が中国に併合されたとしてもその文化はかなりの間残るだろうと思うんです。
飯坂 そう思いますね。
運営者 では、それは何なのかというのが、私がこれから述べたい日本の文化、中国の文化、半島の文化ということです。
日本の文化とは何かということを考えると、安倍首相のやった「美しい国づくり企画会議」の報告では、「日本は他人を思いやる文化を持っている」ということになってました。
【思いやり】
寛容の精神 心配り 忘己利他 やさしさ 親切 惻隠の情 いわずもがな 察する心 間を取る 阿吽の呼吸 おもてなしの心 以心伝心 感謝の心 おかげさま
特に、「思いやり」の気持ちは、『生活様式』から『技術』に至るまで、様々な“日本らしさ、ならでは”のあらわれである姿勢、行動、形式の重要な要素となっていると考えられる。
一方で、『気質・感性』における「人と和する気質」に関する意見の割合も多いが、相互扶助の精神というよりも、「自分が不都合なことがあってもそっとしておく」、「喧嘩しても、苦しいだけだし、仲良くしていると楽しいから」等、できるだけ人との摩擦(まさつ)を避けたい又は人間関係をうまく保ちたい、といった意識が見られる点が特徴である。(「美しい日本の粋」の最終取りまとめより)
これは別に出席した有識者(?)が勝手に言っているわけではなくて、4000人くらいのアンケートを整理して出てきた結論なんだそうです。
結論として「それはありだなあ」と。相手を慮ることが日本の文化として特徴的であるということは言えると思うんです。サービス志向性といわれるものですが、仕事に対する規律はこの部分で規定されていることが多いと思います。相手を慮る意識がなければ、仕事はいい加減でも問題を感じませんからね。
もうひとつあるのは、日本人はきっちりしていることです。こんなきっちりした連中はなかなかいませんよ。ドイツのきっちりというのは、われわれとはちょっと違う偏執狂的なきっちりなんじゃないかと思うんです。
飯坂 日本人が少数派であることは確かなんでしょうね。日本のきっちりとドイツのきっちりが違うことは確かなんだけれど、まあどっちもきっちりに分類されてますよね。
運営者 つまり中国や半島がどのようにマネをしようと思っても、日本ほどきっちりにはならないということです。
飯坂 中国の文化というのは、その文化に飲み込まれてしまった多種多様なマイノリティーの文化があって形作られてきたものであって・・・。
運営者 そういう多種多様な文化が合体してどうしてあのようなリヴァイアサンができあがったのかが、中国の奥深いところだと思いますが。
飯坂 悪貨は良貨を駆逐するということなんでしょうね。えげつない奴に飲み込まれると、普通の奴は生き残れないということでしょうか。
運営者 それもまたひとつの、文化の進化の形だと思いますよ。
それで僕がここで言っている「文化」というのは、大ざっぱに見てその国の多くの国民が共有している、社会や組織の構造の作り方とかの運営の仕方とか、個人の行動のあり方とか・・・、物事に対する姿勢も含むと思います。つまりアティテュードですね。
それで、ここが大切なんですが、その文化を持っている国民のパフォーマンスは、その文化に全面的に依存していると思うわけです。例えばウォークマンを中国人が作れるかというと、それは作れないでしょう。
飯坂 少なくともマルクスは、「日本の労働者が改良してロボットが安価に大量生産した工業製品が輸出されて共産主義を打ち倒すことになるだろう」とは予想だにしなかっただろう。それこそが文化の力というものじゃないの?
運営者 そういうこと。日本の文化は、それを生み出す力を持っていました。