上から下までヤクザだらけだな、この国は
インタビュアー 飯坂彰啓
飯坂 補助金を取ってきてね。その取ってきた本人は、NPOに対して「おれが税金を集めてんだぞ!」と威張っているし。
運営者 「集めたのは行政府だろう。アンタ行政じゃなくて、国会議員だろう?」と思いますよね。すごい混同がありますよね。
飯坂 少なくとも、彼の選挙区から集めた税金よりは、中央から彼の選挙区に投入されてきた金額の方がはるかに多いでしょう。
運営者 確かに。「税金を集めているのはわれわれだ」というのは、外務大臣が言うんだったらまだわかるんです。「税金の使い方は我々がしっかり判断しなければならない」ということですから。しかし国会議員にそれを言われてもねえ。ムネヲは政府ではないだろうと。
飯坂 自民党には「財務省から金を取ってきている」という認識があるんでしょうね。
運営者 なるほどねえ。だからやっぱり、自民党の部会が何らかの国権上の権利を持つというのはおかしいですよね。
飯坂 週刊誌情報ですが、ムネヲと揉めたNPOは、そもそも財界などが中心になって設立したものの、ムネヲは「設立の時に事前に断りを受けていない」ということで腹を立てていたみたいなんですね。
運営者 何でNPOを設立するのに、国会議員のところにあいさつに行かないといけないんですかね。国会議員のところに行くと、何かいいことがあるのかと。「じゃ、何かが起こったらアンタに相談したら何とかしてくれるのかよ」。してくれないんだったら、行く必要なんかないわけですよ(笑)。
飯坂 それはだから、「俺は聞いてない」と。「俺の縄張りなんだからあいさつに来い!」ということですよ。
運営者 縄張りってさぁ、ヤクザじゃないんだから。
飯坂 「挨拶がなかったら、俺の目の黒いうちはいい思いをさせないぞ」ということですから。
運営者 いい思いをさせないからといって、「それでアンタが何か得をするのかよ」と言いたいですよね。自分にメリットがないのに、他者にマイナスを与えることを、生物学的には「意地悪」って言うんですよ。
飯坂 しかし例外を認めると、アリの一穴になるかもしれませんからね。それは早いうちに塞いでおかないと。
運営者 そういう考え方をするから、旧日本人は自由競争を嫌うんでしょうね。そしてその舞台となる「自由市場」を目の敵にするんでしょう。