新日本人のメンタリティー■
自立・自制・自然
精神的にしっかり自立している
自分をコントロールできる
自然でいられる 作為がなく、無理な負荷もなく、常に平静な心持ちでいられる
新日本人の新日本人たる所以、旧日本人の意識と新日本人の意識を完全に分けている分岐点は、精神的にしっかりと「自立」しているか否かにある。精神的にカイシャにぶら下がっている人は新日本人とは呼べない。
「自分探し」は、思春期以後の人間の大きなテーマである。「個人」を確立するまでに人は多くの蹉跌を経験する。しかし、それは必要な発育過程であって、それを一流企業への入社や公務員試験の合格にすり替えてしまうところから、旧日本人の悲劇が始まるのだ。
新日本人は自分自身の足ですっくと立つことができる。誰にも頼らず、もたれかからず。ただ自分の心に力を与えてくれる存在(それは信念であったり、思い人の存在であったり、仕事に対する誇りであったりする)を心の中に描きながら、力強く二本の足で大地を踏みしめる。
自分の能力やできることの限界を知っているので、決して無理なく振る舞えるし、自分の組織の中での位置をわきまえているので、人をねたむ必要もなければ、変に背伸びをする必要もない。自分の気持ちをきちんとコントロールして、静かな気持ちでいることができる。行動が感情に影響されないことは、人と交っていくためには非常に重要な能力である。