新日本人のメンタリティー■
自由な精神
「自分は何ものにもとらわれず、何でも思ったことができる」と考える、何物にもとらわれない自由な精神を持つ
新日本人は何ものにもとらわれることはない。
職場から逃げ出して海外旅行に出かけ、異都の街角に初めて降り立った時、あるいは雄大な自然の中に身を置いた時、「オレは自由だあ~」という、爽快な開放感を感じたことがないだろうか。開放感を感じるのは、日常的な拘束をそれまで意識していたからである。そしてその拘束感が意識に作用して、「これをやるとまずいよな」とか「これは引っかかるだろう」などと自分に自分で枷をはめていることが少なくない。新日本人は、そうした自縄自縛から逃れ、常に自らを開放してタブーにとらわれない発想をする。
特に「旧日本人のように、自分が帰属している集団の価値やルールにとらわれて、社会全体における自分たちの位置を見失わないようにしなければならない」と思っている。
現在通用している物事の基準やあり方にとらわれず、柔軟な発想で、これまでのやり方を組み替えたり、まったく違うもの同士を引き合わせることによって、新しい価値を産み出す能力を持つ。しがらみやタブーを持たない新日本人は、大きな可能性を手にしている。
ただし日常の業務では、定められた手順と命令系統を踏みはずさない。守るべき規範と、無意味なしがらみの違いをきちんとわきまえている。これを混同していては、物事が前に進まない。