新日本人のメンタリティー■
自己認識
しっかりした自己認識を持つ。自分の得意不得意を客観的に把握する。得意な部分を伸ばし、不得意を克服しようと努力する
ビジネスマンとして、自分自身の能力や性格をしっかりと認識することは、良い仕事をするための基礎となる部分である。ここがおろそかになっていては、人の海の中をうまく泳げない。「自分が責任を持って仕上げられる仕事の範囲はどこまでか」を知らなければ、仕事を完結させられずに結果として他人に迷惑をかけることになってしまう。それではとても自然体でいることなどできないだろう。
きちんとした自己認識を持つにはどうすればよいか。「自分が得意なこと、好きなことは何か」を把握することからスタートし、自分自身の能力を他人と客観的に比較して、「得意な部分は伸ばし、不得意な部分を克服しよう」とする努力を積み重ねることだろう。こうした正確な自己認識と、飽くなき向上心が結びつくかどうかが、プロフェッショナルになれるかどうかの分かれ目なのである。
「職場ではいつもと同じ仕事を繰り返していればよいだろう」という低い志では、自分の能力を伸ばせない。しかしこれは旧日本人の組織にはありがちなことである。このような考え方を組織文化として共有していては、各人のスキルが伸びず、仕事の質が全体的に低下して、そう遠くない日に組織自体が危機を迎えることだろう。