新日本人のネットワーク基礎能力■
2.自分の意見を積極的に開示し、立場の異なった相手の考えを引き出そうとする
オープンに情報を発信し、反応のあった相手の異見を受け容れる
自分の考えに固執せず、まちがっていれば柔軟に変更する
新日本人は、自分が考えを「ぼくはこう思う」と積極的に発言する。自分の立場に関係なく、信念に基づいて、「正しいことは正しい、間違っていることは間違っている」と、自分がわかる範囲までは自分の立場を明らかにしようと心掛けるはずである。
自分から発信すれば、誰かが打ち返してくれる。反応してくれる相手とはコミュニケーションが可能であり、いったんチャンネルが開けばお互いの持つ情報が交換できるので関係構築の可能性が一気に広がる。しかしスタンド・アローンでは、いつまでたっても何も始まらないということだ。
誰かが情報発信してくれるのを、雛鳥が餌を待つように口を開けて待っているのでは、インターネット社会では相手にしてもらえないのに、情報発信が苦手な旧日本人は、そうした受動的態度での社会参加が今でも可能であろうと信じている。これまでは全ての情報は会社が与えてくれたが、これからは会社からの情報だけでは生きていけない。今日では、重要な情報は社外にある。情報地図が塗り変わったことを知るべきである。