旧日本人のネットワーク運営力■
3.ネットワーク・コミュニティの概念が理解できないので、「場」にうまく参加できない
旧日本人が、勉強会や異業種交流パーティーといったオープンなネットワーク・コミュニティに間違って参加した場合、どうなるか。
○コミュニティの本来の目的やルールに関心を持たない。その代わりに自分の組織のルールをそのままそのコミュニティに持ち込もうとしてしまう
○コミュニティ維持のためのコストを払おうとは考えない。コミュニティにとって有益な参加者に呼びかけて新しく連れてきたり、運営に必要な労力を負担しなければならない、とは頭が働かない。
○ステイタスの高いコミュニティであれば、その場に"居られる"だけで満足してしまう。本来はネットワーク・コミュニティは、参加者一人一人に他者との交流の中から何かを得てもらうために存在しているのだが、旧日本人はその存在意義に思いが至ず、「参加すること」だけに意味があると思い込む
○やみくもに自分の利益だけ果たそうとして、場を乱してしまう。営業活動を行おうとする者すらいる。結局ぶら下がり会員となり、コミュニティのエネルギーを吸い取ってお荷物会員になる。
要するに旧日本人は、ネットワーク・コミュニティを自分のカイシャと履き違えているのである。ジコチューではダメで、コミュニティを参加者全員で支えるためにコミットする姿勢が求められているのだが、そこには気がつかない。