新日本人のビジネス・マインド■
1.「ビジネスとは、付加価値をつける仕事をして、その結果として利益を出すことだ」と理解している
ビジネスマンとして創造性を発揮する以前に、新日本人は自分の仕事の本質を感覚的に捉えておく必要がある。
つまり「自分のやっている仕事の範囲はどの程度にひろがっており、それは会社(ビジネスユニット)全体の中でどのようにどのように位置づけられ、いかなる役割を果たしているか」そして、「自分が今年一年間働いた結果が、どのような効用を生み出しているか」をしっかりとイメージしていなければならない。
営業部門のように結果が数字で現れる部署なら、「商品の強みで売れたのは何割で、残り何割が自分のつけた付加価値か」を客観評価できなければならないし、間接部門であれば「どの程度業務改善の効果を出せたか」数字が出てなくても感覚的に理解できる必要がある。そして来期は今期よりもさらに上の目標を自主的に設定する必要がある。この感覚がわからなければ、ビジネスマンとしてはお話にならない。
労働の汗は貴いが、株主に対する責任がある立場であれば、汗をかいたこと自体はなんの言い訳にもならない。追求するべきは「価値」である。まちがった目標のために「頑張る」ことは無意味どころか、時には「悪」ですらあることを知るべきだ。