社内闘争のための「勝利の方程式」
「断固闘う」新日本人のための闘い方のヒント。
「よしっ、新日本人である俺は断固闘うぞ!」と言って、裸で飛び出していったのでは、塹壕に立てこもっている旧日本人に狙い打ちにされておしまいです。ちょっと待ってください。すべからく闘いには、勝つための闘い方があるのです。社内闘争で新日本人が勝利を収め、旧日本人型企業を新日本人型企業に刷新するための一般論を考えてみましょう。
【STEP1 新日本人よ団結せよ!】
まず最初にざっと勝利の方程式を見ておきましょう。
まず第1ステップとしては、社内の新日本人が団結する必要があります。旧日本人は仲間意識でつながっているために、最初から固く団結しています。他人に会ったら最初に「仲間になる奴かどうか」を判断して、自分と折り合わないとわかったら排除してしまうわけですから、彼らの仲間意識は非常に強いのです。
それに対して新日本人は、旧日本人の海の中に浮かぶ絶海の孤島のようなものですから、お互いがバラバラに独立していて同志が何人いるのかもわからない状態にあります。社内を牛耳る旧日本人たちに対して「何かおかしい」「これではダメだ」と感じているものの、他の人も同じように「おかしい」と思っているのかどうかも確信が持てない状態でいるわけです。ですからまず、同じような考え方を持つ新日本人の仲間を社内で見つけて連帯することが大切です。そしてさらにその周辺の人たちをオルグして自分の問題意識を共有するのです。
そうやって、社内の新日本人比率を増やすと同時に、正当性のある改革案をみんなでつくる必要があります。「わが社にとって何がいちばんの問題なのか、どうすれば解決できるのか」を、旧日本人とは違った新日本人ならではのアプローチで考えるべきでしょう。そうやってシステムの改革策を準備し、みんながそれを目標とすることで新日本人の団結はさらに深まるはずなのです。