「プロ意識」とは何か
インタビュアー 飯坂彰啓
運営者 次の話題はですね、「プロ意識」です。
「プロ意識とは何か」というと、答えは簡単で、「自分がやった仕事によってつけた付加価値により飯を食べるという意識」のことです。それだけ。
飯坂 ゼネラリストというのは、それぞれの分野のプロではないですよね。だけどゼネラリストのプロなんですよね。だからいいんですよね。
運営者 そうです。その通り。
ゼネラリストは、ゼネラリストとしてのビジネス上の創造性を発揮しなければなりません。それはどういうことかというと、自分のやっている仕事の範囲はこのくらいで、それは会社全体の中でどのような役割を果たしている、どのような位置付けのものであるということをしっかりと把握して仕事するということです。そして、自分が今年1年間働いた結果が、どのような効用を生み出しているかということを感覚としてとらえられなければなりません。そこがわかっていなければ、ビジネスマンとして話にならないと思いますね。
飯坂 そういう意味では、ゼネラリストのプロというのは少ないと思いませんか。ゼネラリストってすごい人だと思いますよ。なるのはたいへんですよね。
運営者 だけどね、この国にはたいしたことないゼネラリストが、これだけの数いて……。
飯坂 それはゼネラリストと呼んじゃダメ。
運営者 ああそうか(笑)。
だけどそういう人たちが、何の仕事をやっているかわからずに、平気で暮らせているというのはすごいことですよね。自分のやっている仕事と、もらっている給料とが、どう考えたって見合わないだろうというのはわかりそうなもんじゃないですか。
飯坂 だから社会主義だと言ってるんです。