文化がその国民の
パフォーマンスや成長の限界を規定する
インタビュアー 飯坂彰啓
運営者 これはすでに検証されていることではなくて、印象だけで僕は話していますからね。だけれども、それが日本文化なのではないか。そして、そうした日本文化がわれわれのパフォーマンスやわれわれの今後の成長や限界も規定しているだろうということなんです。
しかしそうであるならば、日本が日本文化を持ち続けている限り、中国がどんなにも攻めてきても日本が消え去ることはないであろうと思うわけです。そして半島ですら消えることはないでしょう。消えてほしいけど(笑)。
飯坂 消えないんだろうね。
運営者 彼らも独自の文化をもっているからです。
飯坂 中国にしても半島にしても、「功なり名遂げた人間がそこに土着したいか」というのがひとつのポイントだと思うけど。日本だって、「日本から出ていきたい」という人はそれなりにいるけれど、やっぱり成功した人は日本に居たがるじゃない。
運営者 なるほど、成功した人間が出て行きたがる文化だということですね、バンクーバーとか香港あたりに。せいぜいそういう文化なんですよ。
飯坂 半島については、どうして2000年もかかって中国が中華化できなかったのか不思議だよね。そういう意味では満州も中国ではなかったんでしょう。満州が中国ではなかったから、半島も中国ではなかったのかな。
運営者 いじけた文化ですよ。とっても見栄張りでうそつきで・・・だけどそれはそれで、れっきとして確立された文化だと思うんです。
だって日本人はウソつかないじゃないですか。バカ正直ですよ。
飯坂 日本人はウソつかなくても食べて来られたということでしょう。
運営者 そういうところを考えると、日本文化にはヨーロッパ諸国の文化と比べても誇るべき点はたくさんあると思います。
それで、そうしたことを別に自尊心を煽るとか、自意識とかのくびきを越えて客観視できるようになると、とってもいいんじゃないのかなと僕は思うんですよ。
飯坂 昭和天皇が一度会っただけでマッカーサーを心服させたというのは、これは確かに日本文化の発露だよ。
運営者 マッカーサーだって、ひとかどの人物ですから。
飯坂 「原爆を半島に落とそう」なんて言わなければ大統領になっていたかもね。東ドイツを失ったアイゼンハワーよりは有力だったかもしれないのに。
運営者 でもアイゼンハワーは政治的な立ち回りがうまかった。アメリカに凱旋して新聞記者に「あなたは共和党員ですか民主党員ですか?」と聞かれて、「アメリカ国民です」と答えたらしいですが、この知恵はマッカーサーにはないでしょう。