市場原理至上主義は、情緒とか幸福より効率を至上とする 藤原正彦先生論文「国家の堕落」を読む
読書仲間 飯坂彰啓
運営者 ただ僕はこう思うんですよ、よく左翼の人で、特定アジア諸国に過剰な思い込みのある人がいるじゃないですか。彼らは愛国心に対して極めて拒否反応を示すでしょ。
飯坂 それは、そういうステイクホールダーなんじゃないですか。 彼らは今現在の日本に愛着心を持っていないだけであって、自分たちが革命を起こした後の日本には愛着を持つでしょう。彼らはソビエトか中国共産党の指導の下で日本で革命を起こそうと一時は本気で考えていたんだから、今もそうかも知れないけど。
運営者 だから左巻きの人たちは、自分たちの革命的なイデオロギーと、自分たちの特定アジアに対する支持の関連性を明らかにせずに行動していますから、実際そうなのかどうかわかりませんが。
しかしそうした左がかった人たちと特定アジア支持者がかなり重なっているのもまた事実だと思うんです。なにせ民主党の女性国会議員の中には、韓国で反日デモに参加した人までいるそうですからね。すごいよなー。
愛国心に対して異議を唱えるということは、その人は愛国心を持っていないわけです。すると、もし中国が攻めてきたら、彼らは敵に寝返るかもしれないということを意味しているわけですよ。
飯坂 中国軍の先頭に立って日本に侵略してくるかもしれませんね。あるいは日本国内でテロを起こす指令を受けるかもしれません。
運営者 それって、普通に怖いんですけど。
少なくともそういう意味では僕は、「私は愛国心を持っています」と言う人の方が、「愛国心なんかくそくらえ」と言っている人よりは好感が持てるなんてのは控えめな言い方で、愛国心を持たない人間は敵なんじゃないのかと思いますけどね。軍国主義思想と愛国心を混同するなと。
なんでも愛国心を持てない人というのは、「国籍同一性障害という重篤な精神病にかかっているらしいんですよ。「本当は男なんだけど身体は女だ、困ったなあ」と思っている人がいるように、「本当は自分は韓国人なんだけど、まちがって日本国籍に生まれてきてしまった」ということなんですね。
飯坂 なるほど、そういう病気があるんだ(笑)。日本って、昔から国土がはっきり分かれているから迷いが少なかったのでしょうけどね。
運営者 だからなかなか日本人は国籍同一性障害にかかりにくかったんですが、ここのところどうやらそういう人たちの数が増えているのか減っているのかはよくわからないけれど、少なくとも声が大きくなっているということはありますね。
だからこれは精神病なので、性同一性障害と同様に、「そんなに中国さんちの子供になりたいのであれば、中国さんちの子供になってもらう」ということで亡命してもらって決着をつけるというのが本人にとっても幸せなじゃないかと思いますね。いやな思いをして日本に居なくたっていいわけじゃないですか。最近は性同一性障害の人に対するそういった形での解決にもみんな理解を示すようになったし。
飯坂 まあそうですけど。
運営者 なにが言いたくてこの話を始めたかというと、某巨大掲示板などを見ていると、何の目的でやっているのかわかりませんが、在日の人たちや、あちらの人になりすました国籍同一性障害の日本人が、自分たちが迫害されていること訴えたり、あるいは日本が外国に自衛隊を派遣することに対する危惧を表明したりする時に、定型的な表現として使われているものがあるんですね。
それは、「私は悲しいのです」という言い方なんですよ。なぜ悲しいか、それはかつて日本軍が自分たちの祖国でひどいことをした、そういうことが二度と起こらないような平和なアジアを望んでいるのに、日本は自衛隊を外国に派遣しようとする、あるいは在日外国人の権利を制限しようとするという非難の仕方なんです。
ロジックで非難するのでなく、「私は悲しんでいる。この私の悲しみをなんとかしてほしい」という感情への訴えかけて相手を非難する論法を使うわけです。それはなぜかというと、理屈じゃ太刀打ちできないことがわかっているからなんです。弱者の論法ですよ。
飯坂 そういえば、「ダメなものはダメ」と言った政党党首がいましたなあ。
運営者 あの人は今度の参議院選挙にまた出てくるらしいんだけど、南京にできた南京大虐殺博物館の開館式のテープカットに行ったらしいですから。
飯坂 日本でも済南事件博物館とか通州事件博物館とか作るべきだよ。
運営者 まったくですね。
この話で僕が言いたいのは、人間の情緒に訴えかけるという論法は、ロジックを封じ込めようとするひとつの方法でしかないということです。つまり、為政者に求められる「国全体のリソースをどのように配分するか」というマネジメントの問題に関しては、感情を交えて考えてはならないのではないのかと思うんですよ、もし最善の結果を出したいのであれば。
飯坂 なんだか、ここにあまり突っ込んでも仕方がないような気がしてきたが・・・。
運営者 分かりきったことを、どう説明してもわからない相手に対して説明し続ける不毛さを感じてきましたね。