丸山真男についての論考第1弾。いろいろとかじり読み、斜め読みしただけですので、おっきな穴が空いているかもしれません。丸山の展開した論はあまりに幅広く、また深いので、みんな自分の好きなところをつまみ食いするのが精一杯です。
旧日本社会は全体依存的な共同体だ
高度経済成長期の日本に「個人」は存在しなかった
どんなに卑しくても同じ人は二人とない
世界の中心で、愛を叫ぶ
各人の行動がより上級の存在によって規定される
キリスト教vsイスラム教は、唯一神教同士の内ゲバ
大切なのは「関係」、目的は存在しない
国体は最後までわからず、計画性も組織性も責任もなかった
「日本精神」の社会意識は中空構造である
日本はほんとうに開国したか?
旧日本人の中では、世界と日本は永久に重ならない
人類すべてが進歩の過程でたどるべき道
「自由」とは理性的な自己決定の能力である
明治維新では、上から自由が降ってきた
「教育勅語」が忠君愛国の「臣民」をくつった
日本では国家と社会は一体化している
非政治化された日本国民
個人の利益を尊重すればこんなことにはならなかったのでは
恐ろしく洗練された中空型統治システム
市場を頑なに否定する「一如」の精神
タコツボの中には自由感がある、これが危険
「君、君たらずとも臣、臣たらざるべからず」のナンセンス
「しかたがない」・・・既成事実への屈服
私達は無力だろうか
番外編 「自由競争」について